WirelessWire News The Technology and Ecosystem of the IoT.

by Category

2014年第1四半期(1~3月)携帯電話出荷状況:まだまだ強いサムスン、辛うじて2位のノキア、絶好調のApple

2014.05.12

Updated by Hitoshi Sato on May 12, 2014, 12:38 pm JST

20140512-0.jpg

アメリカのStrategy Analyticsによると、2014年第1四半期(1~3月期)における全世界での携帯電話の出荷台数は4億790万台となった。1年前の3億7,270万台から9%増加した。

▼メーカー別の出荷台数、シェア
20140512-1.jpg
(Strategy Analyticsを元に作成)

サムスンがいつものように1位である。2014年第1位四半期は、2位のノキアに2倍以上の差をつけた。一方で、同社はスマートフォンの販売が伸び悩んでおり、2四半期連続で減益している。今後は2014年4月に販売開始する新商品「Galaxy S5」でどこまで盛り返せるかが注目される。

ノキアの凋落は著しいが、それでもまだ2位である。これは新興国を中心としたフィーチャーフォンが今でも多いからだろう。また、ローエンドのスマートフォン端末も受容されている。それでも昨年同期から比べると約1,500万台の減少である。ノキアはまもなく「マイクロソフト・モバイル」になる。ノキアとしてブランドは今でも新興国では強い。今後、どこまで凋落していくのか、もしくはマイクロソフトの完全子会社として新たに台頭してくるのか。

AppleはiPhoneが中国のチャイナモバイルが2014年1月から販売開始されたことが大きいのだろう。現在、Appleが受容されているのはアメリカ、中国、日本である。特にチャイナモバイルでの販売開始の影響は大きく、同社の2014年1~3月期業績は、最終利益が前年同期比7%増の102億ドル(約1兆450億円)、売上高が4.7%増の456億ドルと絶好調だった。

現在4位のLG、5位のHuaweiは多くのメーカーに追われる立場である。特に中国、インドの地場メーカーの台頭は著しく、彼らは中国、インドという巨大な自国市場での販売だけでなく、その多くが東南アジアや周辺諸国でも販売を開始した。中国のレノボ、小米、OPPO、CoolPad、インドのMicromax、Karbonnなどが今後、どのくらい成長するのか注目である。これら新興国でもスマートフォン、携帯電話はコモディティ化しており、大量に安価な端末が流出していることから、出荷台数規模に与える影響は無視できない。

【参照情報】
Nokia hangs on to second place in mobile-phone market
Global Mobile Phone Shipments Reach 408 Million Units in Q1 2014

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。