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ソフトバンク、国内通話定額、データ通信量が翌月に繰越可能な再改訂版「スマ放題」を7月1日に開始

2014.06.09

Updated by Naohisa Iwamoto on June 9, 2014, 11:48 am JST

ソフトバンクモバイルは2014年6月7日、新料金サービスの「スマ放題」を7月1日に開始すると発表した。サービス内容は、国内通話が定額でかけ放題、データ通信には定額のパックを設けるといったもので、NTTドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」に追随したと言える。

スマ放題は、「基本プラン」「データ定額パック」「データくりこし」「家族おトク割」「家族データシェア」「長期利用ボーナス」「U25ボーナス」から構成される。

「基本プラン」は2年契約で国内音声通話がかけ放題になるもので、スマートフォン向けの「通話し放題プラン」が月額2700円、ソフトバンク3G携帯電話向けの「通話し放題プラン(3Gケータイ)」が月額2200円、タブレット向けの「タブレットプラン」が月額1700円。これにインターネット接続のための「S!ベーシックパック・ウェブ基本使用料」(月額300円)が加算される。

「データ定額パック」は、月間2GBまで国内で高速データ通信が利用できる「データ定額パック2」(月額3500円、以下同)、5GBまでの「同5」(5000円)、10GBまでの「同10」(9500円)、15GBまでの「同15」(1万2500円)、20GBまでの「同20」(1万6000円)、30GBまでの「同30」(2万2500円)を用意する。シンプルスマホ向けの「データ通信パック(シンプルスマホ)」は200MBまでの利用が可能で月額2000円、3G携帯電話向けの「データ定額パック(3Gケータイ)」は使い放題で月額3500円と、バリエーションも持たせた。通信量が超過した場合は128kbpsに速度制限がかかる。1GBごとに1000円で高速化することも可能だ。

「データくりこし」は、先行するNTTドコモにはないサービス。定額パックの上限まで使いきらなかったデータ容量を、翌月に繰り越せるもの。繰越単位は100MBで、「データ定額パック5」から「同30」に適用される。「家族データシェア」「U25ボーナス」との併用はできないが、1GBあたり1000円で追加購入したデータ量も対象になる。

「家族おトク割」は、家族で利用する回線数に応じて、データ定額パックの料金を2年間割り引くもの。合計2~10回線で、各データ定額パックの合計が10GB以上の場合に適用される。データ定額パック5の場合は300円、同30の場合は3000円の割引がある。

「家族データシェア」は、ドコモの「シェアパック」と同等のサービスで、代表回線が契約しているデータ定額パックのデータ量を家族で共有できるもの。子回線1回線ごとに月額500円のシェアオプションがかかる。対象になるのは、データ定額パック10から同30。シェア専用の「Wi-Fiルータープラン」を用意し、月額1400円とシェアオプション500円の合計1900円でWi-Fiルーターを追加利用できる。

このほか、契約期間に応じて利用金額で貯まる「Tポイント」の付与率がアップする「長期継続ボーナス」、25歳以下のユーザーに基本使用料を月額500円割り引くとともに、データ量を1GB追加する「U25ボーナス」を用意した。

スマ放題は、1月24日に発表された「VoLTE時代を見据えた革新的な新定額サービス」から、内容の改定、延期、そして再改定という紆余曲折を経て、ようやくサービスにこぎつけることになった(関連記事:ソフトバンク、4月21日提供予定の「スマ放題」の提供を延期)。

【報道発表資料】
新料金サービス「スマ放題」、7月1日より提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。