WirelessWire News The Technology and Ecosystem of the IoT.

by Category

KDDIがカスタマーサポートに電話で「iPhoneを探す」サービスなど提供、米Lookout社と戦略提携

2014.10.02

Updated by Asako Itagaki on October 2, 2014, 16:14 pm UTC

▼Lookout社のジム・ドルチェCEO(左)とKDDIの高橋 誠代表取締役執行役員専務。
201410021530-0.jpg

10月2日、KDDIは米国のモバイルセキュリティソリューションを提供するLookout,Inc.(以下Lookout社)との戦略的提携を発表した。同日より、iPhoneおよびau スマートフォン(Android)向けにセキュリティアプリ「Lookout for au」を提供する。Androidスマートフォンは2014年10月以降に発売されるau スマートフォンが対象。iOS版はApp Storeからアプリをダウンロードして利用する。

Lookout社が提供する「Lookout」は、スマートフォン向けのセキュリティソリューションとして、アプリのスキャンと動作監視、セーフブラウジング、デバイス紛失時の捜索、盗難時にありがちなアクション(パスコードの間違い、SIMカード取り出し等)を検出した時のアラート、リモートロック、データバックアップなどの機能を提供するサービス。全世界に5000万人以上のユーザーがおり、日本でも200万ユーザーが利用している。

Lookout for auでは、端末の位置情報を地図上に表示する「端末捜索」、サイレントモードやマナーモードでも大きなアラーム音を鳴らす「警報」、電池が切れる直前の位置情報を記録する「シグナルフレア」の機能が提供される。また、Android向けには遠隔ロックとデータのワイプ機能も提供される。さらに、Lookout社のアプリ「Lookout」では有料機能として提供されているセーフブラウジング等の機能も、アプリ内からプレミアム版にアップグレードすることで利用できる。

▼Lookout for auのホーム画面イメージ(左)。端末捜索時の画面イメージ(中)。Lookoutで提供されている機能(右)。
201410021530-1.jpg

さらに、auユーザ向けプレミアム機能として、auスマートパス会員およびauスマートサポート会員は、お客さまセンターのオペレーターがユーザーに代わって紛失したスマートフォンの位置検索を行うサービスを提供する。従来からAndroidスマートフォンではでは安心セキュリティパック契約者およびauスマートサポート会員向けにはお客様サポートからの位置検索サービスを提供していたが、Lookout社との提携でiPhoneについてもオペレーターによる位置検索が可能になる。オペレーターのカスタマーサポートによるiPhoneの位置検索サービスは世界初。

Lookout社はApp StoreやGoogle Playでアプリを提供すると共に、世界各国のオペレーターと提携してユーザー向けのセキュリティサービスを提供している。Lookout社のジム・ドルチェCEOは、「今回、KDDIと一緒に日本のユーザーの皆さんにサービスを提供できることをうれしく思う。KDDIはイノベーティブな会社。イノベーションを進めながら長期的に実りある関係を続けていきたい」と語った。

Lookout社の調査によれば、日本のスマートフォンユーザーの5人に1人はスマートフォンを紛失や盗難の経験があり、うち28%が端末を探すためにどうすればいいかわからず、見つけることができなかったという。KDDIの高橋 誠代表取締役執行役員専務は、「米国のサービスはユーザーがパソコンを所有している前提で組み立てられているが、日本はモバイルセントリックが進んでおり、スマホしか持っていないユーザーも大勢いる。そのような日本市場への取り組みとして、シンプルだが、『落としたらカスタマーサポートに電話をかけて探せる』モデルを構築した」と、米国の高機能なセキュリティソリューションを、日本の市場に合わせたサービスであることを強調。また、「料金やネットワーク品質の同質化が進む中、安全・安心はこれからの重要な差別化ポイントになる」とした。

【報道発表資料】
KDDIとLookout auスマートフォン向け紛失・盗難対策に関する提携について

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。