キリスト教、イスラム教の教徒間の対立が続く中央アフリカ共和国で、ショートメッセージの利用ができなくなった。
首都バンギでは教会の襲撃で死者が出たり、平和維持部隊とデモ隊の衝突で死者が出るなど大きな混乱が続いている。ショートメッセージは反政府デモやストライキの呼びかけなどに使われていた。
政府側から通信キャリア各社に出された指示により、6月2日から全利用者のSMSは利用不能となり、メッセージを送ろうとすると「SMSの使用は禁止されています」というエラーメッセージが出るとのこと。当初、この措置は数日間とされていたが、治安回復が目的だとすると長期化する可能性もある。
2011年にはイギリス各地で起こった暴動の呼びかけなどにソーシャルメディアが利用されたことから禁止措置が議論されたことがあり、また2012年にはインドで民族対立などに関するデマの拡散でパニックが起こるのを防ぐため、SMSを1人1日5通までに制限する措置が取られたことがある。
【参照情報】
・Central African Republic bans phone text messages
・Central African Republic bans text messages to target civil disobedience
・London riots: how BlackBerry Messenger played a key role
・5 SMS per day limit comes into effect
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