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KDDI、ベンチャー支援の「パートナー連合プログラム」と新たなファンドを設立

2014.07.14

Updated by Asako Itagaki on July 14, 2014, 19:02 pm JST

7月14日、KDDIは、スタートアップ企業やエンジニアを対象としたインキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」第6期の最優秀チームおよび第7期の募集要項を発表した。第6期の最優秀賞には、コンテンツ配信プラットフォーム「MistCDN」を開発したMist Technologies株式会社が選定された。

Mist CDNは、WebRTCを活用して、コンテンツの配信を標準ブラウザのみで行うことで、低コストかつ高品質なコンテンツ配信を実現する。P2P技術を使用しているため、アクセスが増えるほど高速なコンテンツ配信を行うことができ、かつサーバーの負荷分散を可能にする。プロジェクト期間中に行った動画配信実験では、サーバー経由のトラフィックを80%削減できるという成果を出している。

同日募集を開始した第7期では、「パートナー連合プログラム」を新たに開始する。応募受付期間は2014年7月14日から8月15日まで。プログラムは9月下旬から12月初旬を予定する。

「パートナー連合プログラム」には、KDDI ∞ Laboの趣旨に賛同する、メンタリング企業5社とサポート企業8社が参加。メンタリング企業として参加するコクヨ、セブン&アイ・ホールディングス、テレビ朝日、プラス、三井物産の5社は、KDDIと共にプログラムチームのメンターとなりスタートアップ企業をバックアップする。サポート企業は近畿日本ツーリスト、ソフトフロント、大日本印刷、東京急行電鉄、凸版印刷社、パルコ、バンダイナムコゲームス、三井不動産の8社で毎週定期的に開催されるイベントやミーティング等を通して全チームを幅広くサポートする。スタートアップ企業の持つ革新的アイデアや開発スピードと、既存企業の持つリソースを掛け合わせ、スタートアップ企業と既存企業とが一体となった新サービスの創出を目指す。

また、コーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」において、新たに「KDDI新規事業育成2号ファンド」を設立する。ネットとリアルの融合により新たなイノベーション創出が見込める先進的サービスや技術に対し、積極的に出資を行う。運営会社はグローバル・ブレイン株式会社で、予定運用総額は50億円。

また同日、コーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」(以下1号ファンド) が、米国での4社に対し、総額約8億円の出資を行なったことも発表している。1号ファンドは、2012年2月に設立後、「Eコマース」「メディア」「O2O」「ゲーム」等のインターネットサービスを中心に出資を行っており、出資先は本日発表された4社を加えて国内15社、海外9社の計24社となった。

【報道発表資料】
「KDDI ∞ Labo」第6期最優秀チームの発表および第7期プログラムの開始について
「KDDI ∞ Labo」パートナー連合プログラムの開始と「KDDI Open Innovation Fund」2号ファンドの設立について
「KDDI Open Innovation Fund」海外企業への出資について

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。