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クアルコム、「WiGig」チップ開発のウィロシティを買収

2014.07.04

Updated by WirelessWire News編集部 on July 4, 2014, 13:42 pm UTC

チップメーカー大手の米クアルコム(Qualcomm)は現地時間2日、超高速無線通信用チップを開発するウィロシティ(Wilocity)の買収を発表。買収額は明らかになっていないものの、GigaOM記事では推定3億ドル前後の金額で両社が交渉を進めていたという話が紹介されている。

ウィロシティは2007年にカリフォルニア州サニーベールで創業されたベンチャー企業で、「WiGig」(Wireless Gigabit、「802.11ad」)と呼ばれる超高速の無線規格に対応するチップの開発を進めている。60GHzの周波数帯を利用する「WiGig」は、ギガビットクラスの高速な通信(理論値最大約7Gbps)が可能ないっぽう、通信距離が最大10メートルほどと802.11a/b/g/acなどに比べて短く、壁などの障害物にも弱いと、Ars Technicaは指摘。なお同ブログではウィロシティから今年中に通信速度(最大)4.6Gbpsのスマートフォン向けチップの出荷が見込まれていたと記している。

クアルコムはウィロシティの「WiGig」技術を利用して、通常のWi-Fi通信に使われている2.4GHzならびに5GHzの周波数帯と60GHz帯の周波数帯域に対応するトライバンドのWi-Fiチップ開発に利用すると見られ、この技術を同社の「Snapdragon 810」プロセッサー(2015年上半期に出荷見込)に組み込むことになるという。

なお、クアルコム傘下のクアルコム・アセロス(Qualcomm Atheros)は、以前からウィロシティとパートナーシップ契約を結んでおり、Wi-Fi/WiGig両規格に対応するチップの開発を進めていた。両社は昨年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで両規格に対応する初めてのリファレンスデザインを発表していた。

【参照情報】
Qualcomm buys Wilocity to put gigabit wireless connections in smartphones - GigaOM
Qualcomm Bets on 'WiGig' Technology With Deal for Wilocity - WSJ
Tri-band Wi-Fi chips for multi-gigabit streaming coming from Qualcomm - Ars Technica

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