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コネクテッド帽子

2014.09.25

Updated by Kenji Nobukuni on September 25, 2014, 15:30 pm JST

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ツバのある帽子がハット──例えばカウボーイが被るのはテンガロン・ハット──で、ツバがないか、あっても前のヒサシ部分だけの帽子をキャップ──野球帽やアポロキャップというが、最近ではニットのキャップのことをビーニーとも呼ぶらしい。寒い冬にはビーニーで耳まで覆う人も増えるだろう。

フランスのArchos社が発表したミュージック・ビーニー(Music Beany)は、音楽プレイヤーやスマートフォンとBluetoothで接続し、音楽などを楽しむことができるニット帽だ。価格は30ユーロ(約4,150円)。一応、ウェアラブル・デバイスの一種と呼べるだろう。90分の充電で8時間、音楽を再生できる。

Archos社はスマートフォンやタブレットなどのほか、これまでにもいくつもの「コネクテッド」デバイスを売り出してきた。これまでに同社が発売してきた血圧計、体重計、アクティビティ・トラッカーなどは他社からも多数でているが、今年9月には上記のニット帽のほか、気温、湿度、騒音や気圧などを記録しiOSやAndroidデバイスに送ってくれるウェザー・ステーション(100ユーロ)や、LED照明にスピーカーを組み込み、スマートフォンの音楽などを再生できるミュージック・ライト(50ユーロ)など、ちょっと変わったBluetooth製品を打ち出してきている。

さて、ミュージック・ビーニーは同社サイトに情報が少なく、今のところ詳細は不明だが、記事の写真などを見る限り、イヤホンを耳の穴に差し込むのではなく、帽子の内側の耳に当たる部分から音が出る構造のようだ。もし、外にも音が聞こえてしまうなら、通勤の満員電車でイヤホンの音漏れがトラブルの原因になる日本の大都市では、気軽に使うと周囲の人々に迷惑をかけてしまうかもしれない。

【参照情報】
Archos社のウェブサイト
Electric beanie hat brings music to your ears
Archos new Connected Objects: Weather Station, Music Light

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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