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NVIDIA、Tegra K1搭載ゲーミング用タブレット「SHIELDタブレット」を国内発売

2014.10.02

Updated by Naohisa Iwamoto on October 2, 2014, 19:26 pm JST

NVIDIAは2014年10月2日、NVIDIA SHIELDファミリーの新商品としてゲーミング用Androidタブレットの「SHIELDタブレット」と、「SHIELDワイヤレス・コントローラー」を日本国内で販売すると発表した。8インチディスプレイを備えたボディーに、192個のGPUコアを持つモバイルプロセッサ「NVIDIA Tegra K1」を搭載した。10月10日に出荷を開始する。

▼女優の八木のぞみさんが紹介する「SHIELDタブレット」と「SHIELDワイヤレス・コントローラー」20141002_NVIDIA001.jpg

発表会に登壇したNVIDIA Japan日本代表兼米国副社長の大崎真孝氏は、「ゲームプラットフォームの中で最も伸びているのがAndroidだ。一方、成熟した市場では製品は特化したものに枝分かれする。自動車はミニバンやトラック、スポーツカーなどに分かれ、差異化が進んでいる。Androidタブレットも成熟してきて、ゲーミング用などに枝分かれする時期がきた」とSHIELDタブレットを国内発売する経緯を説明した。

SHIELDタブレットはプロセッサに「NVIDIA Tegra K1」を採用する。これは、2.2GHzのクアッドコアCPUと、192コアのGeForce「Kepler」GPUを搭載したもので、「ゲーム専用機やパソコンに匹敵する、超速最強のタブレット」(大崎氏)を実現する。メジャーなタブレットの上級機種と比較して2~4倍のグラフィックスパフォーマンスを備え、ゲーム用に最適化したパソコンに近いグラフィックスでゲームを楽しめるという。

SHIELDワイヤレス・コントローラーは、SHIELDタブレット専用のコントローラー。Wi-Fiでタブレットと接続することで、コントローラーの接続で一般的なBluetooth接続に比べて遅延が約2分の1と少なくなり、ゲームをスムーズに楽しめるという。またタッチパッドの採用、双方向オーディオにも対応する。

▼奥のパソコン上で動いているゲームを、ネットワークを介したSHIELDタブレットで楽しめる「GameStream」のデモ20141002_NVIDIA002.jpg

SHIELDタブレットとSHIELDワイヤレス・コントローラーを使うことで、ゲームの楽しみ方が広がる。専用ゲーム機向けと同等のグラフィックスを実現したAndroidゲームを複数用意し、高品位なゲームも場所を問わずにタブレットで楽しめるようになる。さらに、HDMIケーブルで大画面テレビに接続することで、大画面で臨場感のあふれるゲーム体験も可能だ。このほか、パソコン上で動いているゲームを仮想的にSHIELDタブレットの画面に映し出して楽しむ「GameStream」に対応するほか、SHIELDタブレットからのゲームのストリーミング配信なども可能。

SHIELDタブレットは、OSがAndroid 4.4、カメラがフロント、リアともに500万画素、ディスプレイ解像度は1920×1200ドット。通信はWi-Fiで、LTEなどの公衆回線には対応しない。ボディーのサイズは221×126×9.2mm、重さは約370g。価格はオープンだが、予想実売価格はSHIELDタブレットが4万~4万5000円前後、コントローラーが8000~9000円前後。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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