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KDDI、CDMA非搭載のLTE専用スマホでVoLTEを本格導入、冬モデル2機種から

2014.10.27

Updated by Naohisa Iwamoto on October 27, 2014, 20:31 pm JST

KDDIは2014年10月27日、LTEを使った音声通話サービス「au VoLTE」の提供と、対応スマートフォン2機種の発売を発表した。対応スマートフォンは「isai VL LGV31」(LG Electronics製)「URBANO V01」(京セラ製)の2機種で、2014年12月初旬以降に順次発売を予定している。

▼au VoLTEのサービス開始を祝い、テニスのサーブで「始球式」をする松岡修造さんと、ゲストの杉咲花さん、福士蒼汰さん、KDDIの田中孝司社長20141027_kddi001.jpg

au VoLTEに対応する機種では、3GのCDMAによる通信機能を搭載せず、国内のキャリアとしては初めてデータ通信も音声通話もau 4G LTEでまかなう。国際ローミングの必要性からUMTS(W-CDMA)の通信機能は搭載するが、国内での通信はデータ通信も音声通話もすべてau 4G LTEがカバーすることになる。KDDIの田中孝司社長は、「LTEの人口カバー率は99%を超えた。3Gのサインを見ないで通信が終わる"LTE維持率"も99.9%を超えるようになった。自信を持って構築したLTEのネットワークで、VoLTEを提供する」と語った。

au VoLTEでは、従来の3Gの音声よりも広い周波数帯域を使った高音質、高品質な通話が可能になるほか、スピーディーな発着信、音声通話とデータ通信が同時に可能な「コンカレント通信」に対応する。さらにau VoLTEでは音声とデータをシンクロさせたコミュニケーションによる「生活革命」を提案する。新しく提供する機能は5つ。音声通話をしながら、Webサイトなどの画面を共有できる「画面シンク」、共有した画面にお互いに手書きで書き込める「手書きシンク」、お互いの位置を地図上に示す「地図シンク」、カメラ画像をリアルタイムに動画で共有できる「カメラシンク」、そして最大30人で同時に通話ができる「ボイスパーティー」を提供する。ボイスパーティーは12月初旬のau VoLTEサービス開始当初から、その他のシンク機能は2015年2月の提供を予定している。

▼au VoLTEが提供する新しい機能20141027_kddi002.jpg

au VoLTEに対応する「isai VL LGV31」と「URBANO V01」は、いずれも下り最大150Mbpsの通信が可能なLTEのキャリアアグリゲーション、下り最大110Mbpsの通信が可能なWiMAX 2+を利用できるスマートフォンだ。

isai VLは、従来型の「isai FL」のVoLTE対応版といった位置づけになる。5.5インチでフルHDの1.8倍の画素数を持つWQHD(2560×1440ドット)のディスプレイを搭載。本体を振るだけで現在地周辺のグルメやイベントなどの情報を手軽に入手できる「isai モーション」、決めたパターンで画面を「ノック」することでロック解除が可能な「ノックコード」など、好評の機能を引き続き搭載する。メインカメラは1320万画素、バッテリーは3000mAh。ワンセグ/フルセグ、おサイフケータイ/NFC、赤外線通信、防水・防塵と、国内向けの端末として要望が高い機能はフル装備している。

URBANO V01は、質感の高いボディーを採用し、幅広い年齢層に使いやすさを提供する「URBANO」シリーズのVoLTE対応端末。田中社長は「URBANOというとアクティブシニアという印象を持つ方も多いと思うが、VoLTEでさらに音が高品質になってシニア層にもより使いやすさを提供できる」と語る。VoLTEに合わせてチューニングしたスマートソニックレシーバーの搭載や、同じくVoLTEに合わせてパラメーターを調整した「聞こえ調整機能」を搭載し、聞き取りやすさを向上させた。耐衝撃性能を高めるため、落下してもディスプレイが割れにくい強化ガラス「Dragontrail X」を採用している。メインカメラは1300万画素、バッテリーは3000mAh。ワンセグ、おサイフケータイ/NFC、赤外線通信、防水・防塵の各機能、性能を備える。

▼au VoLTE対応の2機種(上段)を含む、冬モデルのラインアップ20141027_kddi003.jpg

一足先に発表され店頭に並んでいる「Xperia Z3 SOL26」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)、「GALAXY Note Edge SCL24」(サムスン電子製)も、冬モデルのラインアップとして紹介された。ただし、これらの機種はVoLTEには非対応。あくまでも今回発表があった2機種「以降」の機種がVoLTEに対応するということで、アップデートなどによる対応もないとのことだ。

また、フィーチャフォンとしては「MARVERA2」(京セラ製)の発売もアナウンスした。スマートソニックレシーバーを搭載するほか、au WALLETへのチャージやポイント確認などauサービスとの連携機能も用意した。さらに、au WALLETにはクレジットカードも追加する。ポイント付与率がau WALLETの2倍に当たる200円ごとに2ポイントになり、auの通信料を含む様々な支払いから得られるau WALLETのポイントが貯まりやすくなり、通信料に充填するなどの「ぐるぐる回るサイクルができる」(田中社長)という。

【報道発表資料】
次世代音声通話サービス「au VoLTE」の提供開始について
国内初! 「VoLTE」を活用した、新たなコミュニケーションサービス「シンクコール」、「ボイスパーティー」の提供開始について
国内初! LTEの最新技術が全部入りのスマートフォン2機種が登場!
聞きやすい。電池長持ち。高性能。使いやすさを極めた最新auケータイ「MARVERA2」登場!
日々のお買い物やauご利用料金のお支払にも対応! auユーザーのための「au WALLET クレジットカード」登場

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。