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アマゾン、「Fire Phone」の売れ行き不振で1億7000万ドルの損金計上

2014.10.27

Updated by WirelessWire News編集部 on October 27, 2014, 14:40 pm UTC

アマゾン(Amazon)が今年夏に発売したスマートフォン「Fire Phone」の不良在庫等に関わる損金としてあわせて1億7000万ドルの引当金を計上したことが米国時間23日に明らかになった。これを受けて「Fire Phoneの事業失敗が確定した」といった見出しの記事が一部の媒体で掲載されている。

6月に発表された「Fire Phone」は、先進的なUI(メニュー)などへの応用を想定した3D表示記事や、「Firefly」とよばれる商品データベースと連動する画像認識機能など、他社製品にはない独自機能を備えたハイエンド機種。ただし、価格設定も高めで、アップル(Apple)「iPhone」やサムスン(Samsung)「Galaxy S」など各社の最上位機とほぼ同じ199ドル(AT&Tとの2年契約が条件)という値付けに、外部からは同製品の競争力を疑問視する声も挙がっていた。

アマゾンは当初の売り上げ不振を挽回するべく、9月はじめには価格を199ドルからいっきに99セントまで値下げしていたが、この値下げも「焼け石に水」の結果に終わったことになる。なおアマゾンは同日発表した第3四半期の決算で、過去14年間で最大となる4億3700万ドルの損失を計上していた。「Fire Phone」に関わる損金は全体の約4割を占める計算になる。

「Fire Phone」には当初から、取り扱い通信事業者がAT&Tに限定されていることや、Kindle Fireタブレットと同様の価格訴求力に欠けること、あるいは発売前に期待されていたデータ通信料の割引が発表されなかったことなどに関する落胆の声も挙がっていた。AndroidやWindows Phoneなどで端末の価格低下がさらに進むなか、後発のAmazonが今後自社のスマートフォンにどういった差別化要素を盛り込んでくるかが注目される。


[Amazon Fire Phone Review: Right Phone, Wrong Price - PocketNow]

【参照情報】
Amazon Takes $170 Million Charge on Fire Phone - WSJ
Amazon Takes $170 Million Writedown on Weak Fire Phone Sales - Re/code
Amazon's Fire Phone is officially a bust - Quartz

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