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2015年世界のスマートフォン市場、成長のペースは鈍化、中国メーカーの影響力拡大など(IDC予想)

2014.12.03

Updated by WirelessWire News編集部 on December 3, 2014, 13:57 pm JST

調査会社IDCは米国時間1日、世界の携帯通信市場に関する予想レポートを発表。出荷台数の伸びが鈍化し、端末価格の下落が続くなかで、中国メーカーの影響力がさらに拡大するなどの予想が出されている。

IDCによると、2014年の世界スマートフォン出荷台数は前年比26.3%増の13億台に達し、さらに2015年にはこれが12.2%増の14億台まで増加するという。また2014年から2018年にかけては、毎年平均9.8%のペースで出荷台数が増加し、2018年のスマートフォン出荷台数は19億台に達するとされている。

スマートフォン本体の売上は、2014年から2018年まで毎年平均4.2%の成長とされるいっぽう、メーカー間の競争激化の影響から、端末の平均販売価格は低下が続くとされている。具体的な金額については、2014年が297ドル、それに対して2018年は241ドルになる見込み。さらに、インドなどの新興市場では、この平均価格が2014年の135ドルから2018年には102ドルまで低下するとされている。

いっぽう、新興市場のなかでももっとも大きな成長が期待されるのが中国で、2015年のスマートフォン販売台数は、世界全体の3分の1にあたる約5億台まで拡大すると予想されている。また、全体の85%がレノボ(Lenovo)、シャオミ(Xiaomi)、ファーウェイ(Huawei)、ZTE、クールパッド(Coolpad)といった中国メーカーのものになるとの予想もある。

そのほか、中国では2015年にインターネットのユーザー人口が6億8千万人を超えることや、テクノロジー市場の成長について中国が世界全体の43%を占めること、中国での情報通信技術への投資額が2015年には4650億ドルを上回ることなども予想されている。

 

【参照情報】
Worldwide Smartphone Growth Forecast to Slow from a Boil to a Simmer as Prices Drop and Markets Mature, According to IDC - IDC
In 2015, Technology Shifts Accelerate and China Rules, IDC Predicts - NYTimes
China's booming smartphone growth starts to fizzle - CIO.com

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