カナダ規制当局、アップルを独禁法違反の疑いで調査 - 携帯通信事業者との契約をめぐり
2014.12.15
Updated by WirelessWire News編集部 on December 15, 2014, 11:39 am JST
2014.12.15
Updated by WirelessWire News編集部 on December 15, 2014, 11:39 am JST
カナダ政府の競争局(Competition Bureau)が先ごろ、アップル(Apple)が国内の携帯通信事業者と結んできた協定について、携帯電話の価格やサービスの料金を押し上げてきた可能性があるとする申し立てを裁判所へ提出した。
同局はこの申し立てのなかで、アップルが「iPhone」のマーケティングや販売に関して携帯通信事業者に課してきた条件が、市場での競争を妨げ、料金を押し上げてきた可能性があるとしているという。また同局は現在、アップルが携帯通信事業者に求めた最低発注台数や販売台数のノルマなどについて詳しく調査を進めているという。
この話題を採り上げたReutersでは、競争局が着目している点として、アップルとの契約により、携帯通信事業者が他社製端末の値下げをしづらくなっていないか、他社製端末の販売を手控える結果につながっていないか、他社製端末に適用されるサービス料金の高止まりもしくは値上がりにつながっていないかなど4つの点を挙げている。
競争局では関連文書の提出を各社に求めており、すでにアップルが一部を提出しているほか、国内の各携帯通信事業者も2500以上の記録を競争局側に引き渡しているという。また現時点で競争局はアップルが独禁法に違反したとする結論には至っていないという。
【参照情報】
・Apple pacts in Canada may have raised prices: court filing - Reuters
・Apple contracts may have hiked Canadian prices for cellphones, wireless services - The Global and Mail
・Apple pacts in Canada may have raised prices - Fortune
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