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ホテルによる利用客のWi-Fiルーター使用妨害は違法 - 通信・IT各社などが異議申し立て

2014.12.24

Updated by WirelessWire News編集部 on December 24, 2014, 14:44 pm UTC

ホテルの利用・宿泊客によるWi-Fiルーター=パーソナル・ホットスポットやティザリングの妨害につながる機器の使用を認めるよう、米ホテルチェーンのマリオット(Marriott )や米ホテル業界団体が米連邦通信委員会(FCC)に求めていた件で、グーグル(Google)やマイクロソフト(Microsoft)、シスコシステムズ(Cisco Systems)が、携帯通信業界団体のCTIAなどとともに、この働きかけに反対する立場を明らかにしている。

Re/code記事によると、この問題の発端は2013年3月に大手ホテルチェーンのマリオットに対して出された利用者からの苦情。マリオットは同社が運営するコンベンションセンター内で、利用者がスマートフォンのティザリング機能を使用するのを妨害し、かわりに250〜1000ドルと高額な料金のかかるWi-Fiサービスを使わせようとしていたという。

米連邦通信委員会(FCC)ではこの苦情を受けてマリオットの実態調査に乗り出し、その後10月にはマリオットが60万ドルの罰金を支払うことに同意して、FCCとの間で示談が成立していた。ただし、その際に同社は問題とされた妨害行為がサイバー攻撃や(利用者の)身元情報の盗難などの問題を防止するためだったとし、法律違反にはあたらないと主張していた。

また今年夏には、American Hospitality & Lodging Associationというホテル業界団体がマリオットとともに、利用・宿泊客のパーソナル・ホットスポットに干渉するおそれのあるネットワーク管理用機器の利用を認めるよう求める書類をFCCに提出していた。

なお、ホテルチェーンのヒルトン(Hilton Worldwide)からは「施設内のWi-Fiネットワークを適切に管理できなければ利用者の声に応えられない」「利用者が勝手に使うアクセスポイントは、自社で運営するネットワークの信頼性やセキュリティに脅威を与えるため、これらの脅威に対して策を講じる必要がある」とのコメントが出されているという。いっぽうグーグルからは「第三者がWi-Fi信ホットスポットにアクセスするの妨害することがホテルや他の施設運営者に認められてしまえば、免許なしで使える周波数帯から得られる公共の便益が損なわれてしまう」といったコメントが出されている。またマイクロソフトはFCCに対し、ホテル業界団体からの要請を却下するよう求めているという。

【参照情報】
Google, Wireless Industry Not Down With Marriott's Wi-Fi Blocking Plan - Re/code
Google, Cisco, Microsoft, others weigh in on Marriott's Wi-Fi network management petition - FierceWireless

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