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国内向け初のFirefox OSスマートフォン「Fx0」 リリース

2014.12.24

Updated by Asako Itagaki on December 24, 2014, 10:10 am UTC

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12月23日、KDDIは国内向け初となるFirefox OSスマートフォン「Fx0」の発売を発表した。10月のMozilla Japanのイベントで田中社長が予告した通り、クリスマスの12月25日からauオンラインショップおよびKDDI直営店4店舗で販売する。

「Firefox OSといえばオープンなOSなので、中身を見せなければいけないだろうということで透明性にこだわった」(田中社長)というデザインは吉岡徳仁氏によるもの。吉岡氏は過去にMEDIA SKINやX-RAYなどのデザインも手掛けている。コンセプトは「内側から放たれる美しさ」ということで、中の部品がきれいに見えるように空間をあけて配置するほどのこだわりがあるとのことだ。

▼「透明で未来館のあるデザインが特徴」のFx0
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Firefoxをあしらったホームボタン(冒頭写真)も吉岡氏のアイデアで、「1回30万円かかる試作を10回繰り返してメーカーさんにあきれられた」(KDDI商品企画部 上月勝博グループリーダー)とのこと。ねじの色など細部にまでこだわった結果、通常は販売店に置くコールドモックが制作できなくなり、実機を配布する必要が出てきたため全店舗での一斉発売ができなくなったそうだ(直営店4店舗以外での全国auショップでの発売は2015年1月6日から)。

▼主要スペック。OSは製品版としては最新のFirefox OS 2.0を搭載。クアッドコアCPUやHDディスプレイは商用Firefox OS端末の中では初。LG製でディスプレイサイズは4.7インチ、メインカメラは800万画素。日本語入力はフリックやトグルにも対応している。
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「ギークの皆様のために作ったスマホ」でWoTを推進

Fx0のもう一つのこだわりは"つくる自由"だ。「HTML5とJavaScriptで書かれたプログラマブルなウェブOSである」「軽く小さなハードウェアでも動作する」「サーバーになれる」というFirefox OSの特徴を生かして「作る楽しみ」を提供したいとする。「ギークの皆様のためだけにスマホを作った。まったくビジネスのことは考えていない」「今まではアイコンをいじって設定をかえるだけだったが、FirefoxOSを使えば子供の頃ラジオを作ったりいろんな模型を自分で作るような、スーパークールなスマホを作れると思っている」と田中社長は述べた。

「Web-Cast機能」は、スマートフォンをサーバーにしてビデオ、画像、アプリなどを配信する機能。NFCをタッチするだけでWi-Fiによるローカルネットワークを簡易に構築し情報を配信する。

「Framin」はロッククリーンをデザインできるアプリ。インターネット上の情報やFx0のセンサーを組み合わせて、グラフィカルなロック画面を簡単にデザインできる。また、PC版のFirefoxブラウザに搭載されている「WebIDE」を利用して、PC上でHTML5とJavaScriptを使って作成したアプリをFx0上で動かせる。さらに、外観にも「つくる自由」として、リアカバーの3Dプリンター用データを公開する。

201420141000-k.jpg「Gluin」はクラウドベースのIoTデバイス管理ツール。プログラムのひな形となる「レシピ」を利用し、GUIでデバイスやサービスの連携を定義することで、簡単にプログラミングができる。さまざまなWoTデバイスを透過的に扱える。「Fx0で制御できるデバイスを作る」ためのツールとしては、Firefox OS搭載ボードとして「Open Web Board」(写真右)が提供された。Bluetooth Low Energyをサポートしており、センサーのゲートウェイとして活用できる。

▼さまざまなものがFirefox OSを中心につながる。
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▼GUIによるプログラミングでデバイス連携が可能。
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KDDIはFirefox OSの特性を生かし、ものとネットがオープンなウェブ標準技術でつながる「WoT(Web of Things)」の世界観の推進を目指す。

▼端末発表会と同時に別室ではハッカソンが行われていた。デモンストレーションでは参加者の池澤あやか氏もふぉくすけ君のぬいぐるみをFx0からのコントロールで動かすデモを披露した。
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発表会ではMozilla Corporationのアンドレアス・ガル氏も登壇。「これまで15か国で15種類のFirefoxデバイスがローンチされており、KDDIの端末は16番目で最も最先端の端末である」と紹介した。また「かつてモバイルとウェブの間にはバリアがあったが、FirefoxOSはそれをなくすことができると考えている。ウェブはブラウザの中に閉じ込められてきたが、Firefox OSが真ん中に存在することであらゆるアプリを活用でき、モバイルを取り込むこともできる。オープン性を考えると中心に位置すべきはFirefox OSであり、オープンな技術で書かれているので開発者は自由にモディファイできる」と、オープンなWeb標準に準拠したFirefox OSの特徴をアピールした。

▼田中社長とアンドレアス・ガル氏。
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料金プランについては、専用プランとして3,500円で上限2GBまでのデータ定額サービス「LTEフラット cp(f・2GB)」を設定。「ギークな方は既にスマホはお持ちでしょうから、2台めとして持ちやすいよう安く設定しました」(田中社長)とのことだ。新規契約およびMNPでは最大2年間基本使用料が0円となる「Fx0おとく割」が適用され、最大2年間月額3,800円(通話料金、機種代は別途)で利用できる。ただしauスマートバリューは対象外となる。機種代金の一括価格は4万9680円、毎月割の割引額は2万520円(855円×24カ月)となり、2年間利用した場合の実質負担額は2万9160円となる。

【関連情報】
au Fx0 Portal Site

【報道発表資料】
つくる自由! ウェブ新世紀ハジマル | 2014年 | KDDI株式会社

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。