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手書きのハガキ以上に手書き的なペーパーレス電子年賀状

2015.01.01

Updated by Ryo Shimizu on January 1, 2015, 11:39 am UTC

読者の皆様、あけましておめでとうございます。
今年は年賀状を電子化してみることにしました。

とはいえ、無差別な年賀メールもご迷惑になると思うので、基本的には挨拶状へのURLをTwitterとFacebookで告知するに留めることにしました。

icon.png

せっかくなのでおみくじ付きです。
まずは上のリンクをお試しください。

さて、年賀状というのは本来、とても不経済なものです。

そして不思議なものです。

どれだけ創造性に乏しいと思える人も、年賀状は必ず作ります。
絵心がない人のために予めデザインされたものもあります。
しかしどのデザインにするか選択するという段階で、クリエイティビティを発揮します。

そして親しい人には、直筆で一筆入れた年賀状を送ります。
さらに、送らなければならない人のリストを作り、宛名を書きます。
最近はプリンターで宛名を印刷する場合も少なくないかもしれません。

誰にも共通して言えるのは、年賀状を作成し、投函するという作業全体は、かなり高度な情報処理を個人レベルで行う習慣であるということです。

ところが年賀状は貰った方は貰った瞬間は嬉しくても、毎年毎年溜まってくると非常に煩雑になります。
これは情報処理の結果として発生したゴミの問題です。

頂いた年賀状、直筆のメッセージが書かれた年賀状を捨てるというのは忍びないし、かといって毎年毎年、それこそ膨大な数の年賀状をやりとりするわけですから、もう大変です。

会社を経営しているとこの年賀状に関する情報処理が半端ではないレベルになります。
私は毎年5000人くらいの名簿から、300人くらいに絞り込んで年賀状を出していました。

リストをチェックするのも大変ですし、人によっては転職したり、引退したりされている場合もあります。
肩書や名前が間違っていたらそれこそ大変です。

だから秘書たちが総出で年賀状のチェックをするのが毎年の通過儀礼になっていました。

しかし今年はそうしたことをひとまず一切やめてみようと思います。

主な理由としては、ソーシャルメディアがあるからです。

親しい人は、年賀状を出すまでもなくSNSで既につながっています。
また、電子メールで年賀状に変えるというアイデアもありますが、先方のメールボックスを汚すのも申し訳ないと思います。

なので、ブログやSNSで年賀状を掲載するに留めるというのを今年のやりかたにしたいと思います。

もちろん、例年どおり年賀状を頂いた方には返礼をするためのハガキもキチンと用意してあります。
ただしそのハガキにも、QRコードが印刷されていて、結局Web上の年賀状にジャンプするようになっています。

ただ年賀状のデータを掲載するだけでは味気ないので、今回は電子年賀状ならではの仕掛けをしてみました。

screenshot 2.jpg
お正月らしく、おみくじです。

最初は大吉、小吉、凶、と作っていたのですが、正月早々に縁起が悪いと思い、すべて大吉以上が出るというおみくじです。

おみくじの結果が出ると、最後に私の直筆のメッセージが表示されるという仕掛けです。

screenshot.jpg

毎回毎回、自分の直筆のメッセージを年賀状に入れるという仕事で年末が潰れてしまってましたが、電子的な手段でも私の直筆の挨拶があると一気に年賀状らしくなりますね。

もちろん年賀状のメッセージは、相手によって微妙に内容を変える、という手間もあるのですが、90%以上の方は内容が変わらないので個別に挨拶したい方にはFacebookで別途メッセージを伝える、という方法でいいのかな、と思っています。

今回の年賀状はenchantMOONで作りました。

PC/Macでの動作環境はenchant.jsです。

こんなふうにすべてを自社製品で完結できるのは作り手として嬉しいですね。

年賀状の宛先の選別から開放されるとなかなか清々しい気分です。

ちなみに隠し機能として、年賀状のトップページでスペースキーを押すと、描かれた順番が再生できます。

こうするとまさにこのように書いてるなということがわかるので、なかなか楽しいものです。

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清水 亮(しみず・りょう)

新潟県長岡市生まれ。プログラマーとして世界を放浪した末、 '17年にソニーCSLとWiL LLC.とともにギリア株式会社を設立し、「ヒトとAIの共生環境」の構築に情熱を捧げる。 '17年より東京大学先端科学技術研究センター客員研究員を兼務。著書として「教養としてのプログラミング入門(中央公論社)」「よくわかる人工知能 (KADOKAWA)」「プログラミングバカ一代(晶文社)」など。