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[2015年第5週]「ドコモ光」「SoftBank光」などセット割引が続々、大手格安SIMで最速はIIJmio

2015.02.02

Updated by Naohisa Iwamoto on February 2, 2015, 14:30 pm JST

2015年第5週には、NTT東日本、NTT西日本(NTT東西)が提供する光回線のサービス卸「光コラボレーションモデル」を活用した、新しい光回線サービスと、モバイルサービスとのセット割引プランが続々と登場した。NTTドコモは家族全体で大容量のシェアパックになるほど割引額が高くなるプランを、ソフトバンクモバイルは回線単位の割引となるプランを提供するなど、各社のポリシーの違いが表れている。一方、動きが激しい格安SIM、格安スマホでは、速度調査の結果が公表されている。一口に「格安SIM」と言っても、実効速度にはかなりの差があることがわかる。

光コラボモデル活用の新サービスが一挙に発表

まず、光コラボレーションモデルに関するニュースから。NTTドコモは、光コラボレーションモデルを利用した光ブロードバンドサービス「ドコモ光」と、スマートフォンや携帯電話をまとめて利用できる「ドコモ光パック」の詳細を発表した。ドコモ光パックの特徴は、セット割引を含んだ「光シェアパック」の月間データ量が増えるにつれて割引も大きくなること。戸建向けのISP料金一体型(タイプA)の場合、月間5GBのパックの場合は800円だが、最も大きな30GBのパックの場合は3200円の割引が得られる(関連記事:「ドコモ光」が3月1日にスタート、モバイルと光回線をセットにして一家で最大3200円割引)。

ソフトバンクBBも光コラボレーションモデルを使った光回線サービス「SoftBank光」(月額3800円から)を提供すると発表した。同時に、ソフトバンクモバイルとソフトバンクBBは、携帯電話と固定回線を組み合わせて利用した場合に適用されるセット割引「スマート値引き」を発表した。スマート値引きの携帯電話サービスの割引は、対象プランによって異なり、「スマ放題」のデータ定額パック・大容量(10)〜同(30)の場合が最大で、当初2年間は毎月2000円、3年目以降は毎月1008円の割引がある(関連記事:ソフトバンクも光回線「SoftBank 光」とセット割引「スマート値引き」を提供)。

同じく、ソフトバンクグループのワイモバイルは、ソフトバンクBBの光回線サービス「SoftBank 光」とワイモバイルのスマートフォンを同時に契約すると、スマートフォンの月額料(スマホプランS/M/L)から最大5200円を割り引く「光おトク割」を開始する。割引額はスマートフォンの契約回線数に応じるもので、1回線当たり500円が割り引かれる。ただし、戸建住宅の場合は4回線以上で5200円、集合住宅の場合は3回線以上で3800円の大きな割引が得られる(報道発表資料:「SoftBank 光」とスマホのセットで月々最大5,200円割引「光おトク割」提供開始)。

大手キャリア以外でも動きが加速している。U-NEXTは、光回線サービス「U-NEXT光」と、同社が提供するモバイルサービス「U-mobile」とU-NEXT光を組み合わせた「U-NEXT光&スマホ コラボレーション」の提供を2月1日に開始した。

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U-NEXT光&スマホ コラボレーションでは、U-NEXT光マンションタイプ(月額3180円から)とU-mobileのダブルフィックスプラン(月額680円から)のセットを月額3810円から提供するほか、家族向けのパックプランも用意した。マンションタイプの場合、2人家族向けで月額8000円の「スーパーファミリーバリュー2」と、3人家族向けで月額1万円の「スーパーファミリーバリュー3」を用意する。パックには、U-NEXT光の月額利用料金と、「U-mobile LTE使い放題」の月額料金が含まれる(関連記事:U-NEXT、光回線とモバイルデータ通信が使い放題、3人家族で1万円の"光コラボ"サービス)。

ビッグローブも光回線サービス「ビッグローブ光」の提供を2月1日に開始した。光回線とISPを組み合わせたサービスで、マンションタイプは月額4080円、ファミリータイプは月額5180円。「ビッグローブ光」の利用者は、月額2980円のBIGLOBEスマホ「うれスマ」を200円引きの月額2780円で利用できる(報道発表資料:「ビッグローブ光」の提供について)。

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格安SIMの速度にかなりの差、ブックオフが格安スマホ

格安SIM、格安スマホのトピックも相次いだ。まずMMD研究所が発表した、格安SIMのデータ通信速度の実態を調査した「2015年1月主要MVNO通信速度調査 JR山手線編」の結果から見ていこう。

docomo回線利用のMVNO各社、ダウンロード平均スピードに差
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調査対象は、NTTコミュニケーションズの「OCN モバイルONE」、インターネットイニシアティブの「IIJmio」、日本通信の「b-mobile」、ビッグローブの「BIGLOBE LTE・3GデータSIM」。比較のためにNTTドコモを加え、JR山手線の全29駅のホームにおけるダウンロード速度の平均を取った。その結果、格安SIMで最速だったのはIIJmioで24.2 Mbps。次いでOCN モバイル ONEが19.1Mbps、b-mobileが9.1Mbps、BIGLOBE LTE・3GデータSIMが6.7Mbpsだった。NTTドコモは31.1Mbpsで、IIJmioとOCN モバイル ONEはドコモに近い数字が得られた一方、b-mobileとBIGLOBE LTE・3GデータSIMは差が出る結果となった(報道発表資料:docomo回線利用のMVNO各社、ダウンロード平均スピードに差)。

ブックオフコーポレーションが、モバイルサービスの新ブランド「スマOFF」で、格安スマホと通信サービスの取り扱いを開始した。第一弾のスマホは、台湾Acer製のSIMロックフリー端末「Acer Liquid Z200」で、販売価格は1万円。4インチのディスプレイを備え、1GHzのデュアルコアCPUを搭載する。セットになるオリジナルプランのSIMは、丸紅グループのサービスを利用して提供する。月額980円で1日70MBのデータ通信が可能。NTTドコモの回線を利用しており、端末が対応していれば下り最大150MbpsのLTEを利用できる(関連記事:ブックオフ、「スマOFF」の新ブランドで格安スマホの提供を開始)。

NTTぷららは、格安SIMの「ぷららモバイルLTE」に、「090」などの携帯電話番号で音声通話ができる機能を追加した2つの新プラン 「定額無制限プラン 音声通話プラス」と「定額ライトプラン 音声通話プラス」の提供を開始した。下り最大3Mbpsながらデータ通信が使い放題となる「定額無制限プラン 音声通話プラス」は月額3460円、速度制限はなく1日70MBまでの高速通信が可能な「定額ライトプラン 音声通話プラス」は月額1600円で提供する(報道発表資料:「ぷららモバイルLTE」に音声通話機能付きの新プランが登場)。

また、NTTぷららも、光コラボレーションモデルを活用した「ぷらら光」の提供をアナウンスしている。詳細は未発表だが、「ぷららモバイルLTE」をセットにした割引キャンペーンを予定しているという(報道発表資料:NTTの「光コラボレーション」を活用した新サービス、「ぷらら光」の提供開始について)。

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NTTが東京五輪のパートナーに、KDDI ∞ Laboで医療向けサービスが最優秀賞

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そのほかのトピックを紹介する。NTTは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との間で、6年間のオリンピック日本代表・パラリンピック日本代表に関するパートナー契約を締結した。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナー第1号となる。NTT、NTT東西、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモをはじめとするNTTグループ会社で2020 年に開催されるオリンピック・パラリンピックに通信サービスを提供する(関連記事:NTTが東京2020オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナー契約を締結 最大の課題はサイバーセキュリティ)。

KDDIは、同社のインキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」第7期の成果を発表する「KDDI ∞ Labo 7th DemoDay」を開催した。第7期は、「0から1へ」というキーメッセージの元で、5チームが参加。第7期から採用した「パートナー連合プログラム」を利用し、パートナー企業13社によるアセットとノウハウ提供による支援を行った。またそれぞれのチームに対してメンタリング企業1社がつき、より深いコミットメントを行ったのが特徴だ。この日会場に集まったオーディエンスの投票により選定される「オーディエンス賞」、そして最優秀チームには、現役医師が開発した、医療機関専用ソーシャルプラットフォーム「Dr.JOY」(Dr.JOY株式会社)が選ばれた。ダブル受賞は初となる(関連記事:KDDI ∞ Labo 7th DemoDay開催 最優秀チームは現役医師による医療機関専用ソーシャルプラットフォーム)。

もう1つKDDIのトピックを紹介する。KDDIは、オリジナルのスマートフォンケースを3Dプリンターで制作し、提供するサービス「3D PRINT LAB.」を開始した。料金は送料込みの一律制で3980円(税抜き)。Webページ上で顧客がデザインしたスマートフォンケースを、3Dプリンターで造形して指定した住所へ届けるサービスで、5種類のベース、5色のカラー、約80種類の立体スタンプを選んで配置するだけで、最短3分でオリジナルのケースを作れる(関連記事:KDDI、3Dプリンターでオリジナルスマホケースを作れるサービスを開始)。

昨年の第5週のできごと

・ドコモにiPhone効果がじんわりと
・生体情報を計れる服、スマホをテレビ会議のマイクに、新技術続々
・JALの機内ネット開始、災害用音声お届けが6社に拡大

[2014年第5週]ドコモとKDDIの3Q決算、心拍数を計れる服地開発、JAL国内線機内でネット

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。