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ベライゾン、携帯基地局や一部の有線通信事業を156億ドルで処分

2015.02.06

Updated by WirelessWire News編集部 on February 6, 2015, 18:35 pm JST

米ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)が、自社で保有する携帯基地局や有線通信ビジネスの一部など、あわせて最大150億ドル相当の資産を売却することが正式に決まったという。

Bloombergによれば、ベライゾンはまずカリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州で展開する有線通信事業をフロンティア・コミュニケーションズ(Frontier Communications Corp)に105億4000万ドルの現金で、また無線基地局1万1324 基の使用権と165基の所有権をアメリカン・タワー(American Tower)に50億5600万ドルの現金でそれぞれ譲り渡すという。

ベライゾンはこの売却で得た資金について、先ごろ終了したAWS-3周波数帯オークションで落札したライセンスの代金支払いや、ボーダフォン(Vodafone)から総額1300億ドルでベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)株式を取得した際に生じた負債の返済などに充てるとみられているほか、新たに50億ドル分の株式買い戻しプログラムを開始することも明らかにしている。

ベライゾンは今回の有線通信関連資産の売却で、固定電話370万回線、ブロードバンド220万回線、「FiOS」サービス(光ファイバー網を使ったブロードバンド)の契約者120万人などをフロンティア側に譲渡。また、1万1000人の従業員がフロンティアに移るという。これを受け、同社の現在の固定電話回線数は1610万、ブロードバンド回線数は700万、FiOSユーザーは450万人などとなっている。

なお、アメリカン・タワーとの取引は2015年の前半、フロンティアとの取引は2016年前半に完了するそれぞれ見込みとされている。

【参照情報】
Verizon Sells Landlines, Towers in 2 Deals for $15.6 Billion - Bloomberg
Verizon Confirms Plan to Sell Certain Wireline Assets, Cell Towers - WSJ
Verizon sheds select wireline assets, cell towers for $15.5B - CNET

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