オンライン・クリップボード・サービスのピンタレスト（Pinterest）が110億ドルの評価額で3億6700万ドルの資金を調達したことが米国時間16日に明らかになった。

WSJなどによると、ピンタレストは昨年50億ドルの評価額で2億ドルを調達していたことから、同社の評価額は約10ヶ月間で2倍以上に増加したことになる。また今回の資金調達はいまも続いており、さらに2億1100万ドル以上の資金が集まる可能性もあるという。

ピンタレストは昨年米国市場でクラフト（Kraft）、ギャップ（GAP）、ターゲット（Target）などの顧客企業と広告サービスのトライアルを実施したあと、今年1月からこの「Promoted Pins」サービスを正式に提供開始。今回調達した資金の使途については、海外市場での広告営業部門設置などを挙げている。

2010年にスタートしたピンタレストはこれまでに7億6400万ドルの資金を調達。投資家の中には、アンドリーセンホロウィッツ（Andreessen Horowitz）や楽天、フィディリティ（Fidelity）、ベッセマーベンチャーパートナーズ（Bessemer Venture Partners）などが含まれる。

また、調査会社コムスコア（comScore）によれば、ピンタレストの米国におけるビジター数は今年1月に過去最高の7580万人（前年同期比37%増）を記録。いっぽう米国以外のユーザー数の伸びも著しく、昨年度には135%増加し、全体に占める割合も前年の28%から40%まで拡大したいるという。

【参照情報】
・Pinterest Valued at $11 Billion After Latest Funding - WSJ
・Pinterest's latest funding round values it at $11 billion: WSJ - Reuters
・Pinterest funding round values group at $11bn - FT