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グーグル会長:「Glassの開発は長期戦覚悟で」(WSJ報道)

2015.03.24

Updated by WirelessWire News編集部 on March 24, 2015, 11:04 am JST

グーグル(Google)が今年1月に開発者版の配布を中止していたメガネ型情報端末「Google Glass」について、同社のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長が「開発プロジェクト自体は継続している」などと語ったとWSJが米国時間23日に伝えている。

WSJによれば、シュミット氏は「Glass」について「自動運転車と同様、グーグルにとって非常に重要なプラットフォーム」などと語り、同プロジェクトが中止になったとする見方を否定。また同プロジェクトが現在グーグルでハードウェア開発を統括するトニー・ファデル(Tony Fadell、Nest創業者)氏に引き継がれ、製品化に向けた取り組みが進められていることも明らかにしたという。

グーグルは今年1月に研究開発部門「Google X」での「Glass」開発を終了すると発表し、それにあわせて開発者向けの実験プログラム「Explore Program」を通じた「Explore Edition」の配布も中止していた。この発表を受けて、グーグルが「Glass」の開発自体を断念したのではないかとする見方も一部で出ていたという。

グーグルは2012年にGlassのプロトタイプを発表し、その後2013年前半には開発者などへの製品配布も開始していたが、ユーザーによる着用エチケットの問題やそれに伴うプライバシー侵害の懸念などのマイナス面に関する話題が先行していた。また一般消費者向けバージョンの開発に時間がかかったことなどから、昨年11月には同製品の開発を先導していたサーゲイ・ブリン氏が興味を失ったなどとする話も報じられていた。

なお、「Glass」については今年初め、グーグルがバッテリー持続時間や音質、ディスプレイの画質などを向上した、より安価なモデルを開発しているとするWSJの報道も出ていたが、今回のインタビューではこのモデルについては触れられていない。

【参照情報】
Google Isn't Giving Up on Glass, Schmidt Says - WSJ
Google Glass eyewear isn't dead, Eric Schmidt confirms - CNET
Google Glass isn't dead, it's being 'made ready for users,' says Eric Schmidt - The Verge
Google Glass future clouded as some early believers lose faith - Reuters

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