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ティム・クックCEO:チャイナ・モバイルのiPhone発売は「アップルにとって歴史的な出来事」

2014.01.16

Updated by WirelessWire News編集部 on January 16, 2014, 19:49 pm JST

アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)CEOは中国時間15日、北京で行なわれたチャイナ・モバイル(China Mobile)との合同記者会見に登場し、世界最大の携帯通信事業者であるチャイナ・モバイルが現地時間17日に予定する「iPhone」発売を前に今後の展望を語ったという。

また、チャイナ・モバイルのシー・グオフア(Xi Guohua)会長とともに登場CNBCのインタビューのなかで、クックCEOはチャイナ・モバイルからのiPhone発売について「分水嶺を越える瞬間」と評したほか、両社が今後さらに関係を深めていくことになるなどと述べたという。なお今週末のチャイナ・モバイルによる「iPhone」発売に伴い、iPhoneの販売店舗数はいっきに3000店増加することになるという。

いっぽう、シー会長はWSJに対し、12月末から開始している同社のiPhone予約数がすでに数百万台に達していることを明らかにした。この話題については昨日、WSJが情報筋の話として、同製品の製造を請け負うフォックスコン(Foxconn)が140万台の「iPhone 5S」を出荷したと伝えており、またCNBCではこれまでに120万台の予約があったとする情報も伝えられている。

チャイナ・モバイルから発売されるiPhoneの価格は、「iPhone 5S」の16GBモデルが5288元(874ドル)、「iPhone 5C」の16GBモデルが4488元(738ドル)から。また端末補助金については今後発表される予定だという。

なお、チャイナ・モバイルと競合するチャイナ・ユニコム(China Unicom)ならびにチャイナ・テレコム(China Telecom)は、17日の発売を前にそれぞれiPhone最新機種を値下げしたとCNBCは記している。

チャイナ・モバイルのiPhone販売台数については、金融アナリストなどからさまざまな予想が出されている。以前には、たとえばパイパー・ジャフレイ(Piper Jaffray)のジーン・マンスター(Gene Munster)氏は最大で1700万台、ISIのブライアン・マーシャル(Brian Marshall)氏は3900万台、カンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)のブライアン・ホワイト(Brian White)氏は2000万〜2400万台、ウェッジ・パートナー(Wedge Partners)のブライアン・ブレア(Brian Blair)氏が1800万〜2000万台などの予想が出されていた(いずれも「iPhone 5c」も含む2014年の年間販売台数)。

【参照情報】
Apple-China Mobile deal a 'watershed' moment: Tim Cook - CNBC
Apple CEO Says Greater China iPhone Sales Hit Record in 1st Quarter - WSJ
Together at last: China Mobile's Xi Guo-hua and Apple's Tim Cook - Fortune

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