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ビジネスマンのスマホケースこそ、個性的であるべき理由

The crazier the better

2015.06.15

Updated by Eri Hosokawa on 6月 15, 2015, 17:57 pm JST

個性的なデザインのスマートフォンケースを持つ若者を街で見かけたことはないだろうか?筆者もサメの形をしたiPhoneケースを愛用しているが、「それ、何?」と笑いながら尋ねられ、「スマホケースです」と返答するのが日々のルーティンとなっている。

家電量販店をはじめモバイル向けアクセサリーはあらゆる場所で売られている。なかでも日本におけるスマホケースの人気ぶりは異常なもので、これは日本独特の「盛る文化」が大きく関係しているように感じる。携帯電話端末といえばガラケーが常識だった時代から、意識高い系女子はシールやビジューなどでデバイスをデコっていた。スマートフォンの普及とともにデバイス本体をデコる女子が激減したけれど、代わりにスマホケースにこだわる女子が激増した。それほど女子の「かわいい」に対する探究心は壮絶なものなのだ。

店頭にはありとあらゆる種類のスマホケースが並べられ、どれも同じような2Dでフラットなデザインではあったものの、選択肢の多さから満足していた人も多いのではないだろうか。そんななか、2012年にイタリアのファッションブランド、モスキーノ(Moschino)がテディベアの形をしたiPhoneケース「ジェンナリーノ(Gennarino)」を発表したことで、「スマホケースはフラットなもの」という概念が見事に覆された。多くのファッション関係者が個性派デザインのスマホケースに注目し、その人気は瞬く間に世界中に広がった。

今では多くのブランドが斬新なデザインのiPhoneケースを発表しており、日本発のキャラクター、リラックマやキティちゃんをはじめ、セーラームーンやバービーなど年々種類も増え続けている。同世代で集まると机の上にはあらゆる種類のスマホケースがランダムに置かれるのだが、おもちゃ箱をひっくり返したようなその光景は、いまの世相を反映しているかのようで非常に面白い。

若年層を中心に高い支持を得ているスマホケースだが、ビジネスマンが持つことでスマホケースの力量が遺憾なく発揮されるのではないか、と思えてしかたがない。ビジュアル的なインパクトもさることながら、コミュニケーションツールとしても優れた能力を発揮するからだ。初対面の相手でも共通の話題を探ることなく、スマートに「話のきっかけ」を提供してくれる。これは会議の生産性を高める効果もあり、個性的なスマホケースやおもちゃを会議室のテーブルに置く企業も存在する。話のきっかけを提供することで場が和み、結果会議の効率化に繋がるというわけだ。

たかがスマートフォンのケースだなんてと侮れないほど、ビジネスシーンで役立つ代物である。個性派デザインのスマホケースが会議室に溢れる日が訪れる日を、心待ちにしている。

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細川 依里(ほそかわ・えり)

1986年大阪府大阪市生まれ。映画「天使にラブソングを2」をきっかけに外国に憧れを抱き、15歳で渡米。高校はユタ州、大学はカリフォルニア州立大学にてグラフィックデザインを専攻。在学中にはフリーマガジンのインターンシップを経験。帰国後、女性ファション誌に編集者として携わる。趣味:ファッション、旅行、映画鑑賞。

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