スマートメーターの活用を進める「Bルート」のトライアル、IIJが環境提供を開始

On the way to becoming a smart city

2015.06.16

Updated by Naohisa Iwamoto on 6月 16, 2015, 19:41 pm JST

スマートシティーの実現に向けた1つのトライアルが始まる。インターネットイニシアティブ(IIJ)が2015年6月16日、電力会社(一般電気事業者)が家庭やオフィスに設置を進めているスマートメーターを活用するためのシステム基盤を開発し、トライアル環境の提供を開始したと発表したというものだ。スマートメーターの情報を取得する経路のうち「Bルート」の活用を目的としている。

スマートメーターの通信経路には、スマートメーターから宅外で直接に電力会社につながる「Aルート」と、宅内のエネルギー管理システム(HEMSやBEMS)に接続する「Bルート」がある。Bルートではデータ取得サイクルが短く、詳細な電力データを取得できることから、省エネ化への対応やデマンドレスポンスなどにデータを活用できる。さらに、宅内の他のセンサーのデータを組み合わせて利用することで、M2MやIoTと連携したビジネスの創出にも期待されている。

IIJは、Bルートを活用するためのシステム基盤として、クラウド検針システム「PMS」(Power Metering System)、スマートメーター接続機器「SA-W1」「Wi-SUN通信ドングル」を開発。これらを、電力小売事業者だけではなく、電力データを利活用した新サービスの開発を目指す企業にトライアル環境として貸し出す。

すでに、国際航業、テンフィートライトなど、計10社がトライアル環境の利用を予定している。トライアル環境の提供期間は2015年6月16日から2016年3月31日。PMSとスマートメーター接続機器(SA-W1、Wi-SUN通信ドングル)10台を、トライアル利用開始から3カ月間提供する。

【報道発表資料】
IIJ、「IIJスマートメーターBルート活用サービス」のトライアル環境を提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。