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中国スマホメーカーXiaomi、競争激しいタイ市場へ進出

Xiaomi about to spread their smartphones in Thailand

2015.06.24

Updated by Hitoshi Sato on June 24, 2015, 20:37 pm JST

中国で大人気のスマートフォンの地場メーカーXiaomi(小米)がタイでも販売を開始することが明らかになった。

Xiaomiは中国のスマートフォン市場で人気が高く、Appleと中国市場においてシェア争いをしている。サムスンが中国市場で凋落していく中、成長率も高い。2015年第1四半期はAppleの「iPhone6」「iPhone6 Plus」の人気が中国でも高く、Appleに1位を譲ってしまい、僅差で2位になってしまったが、3か月間で1,350万台の出荷を中国でしているが、2014年での中国でのスマートフォンのシェアはXiaomiが12.5%で1位だった。

▼中国のメーカー別スマートフォン出荷台数とシェア
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(IDC発表資料を元に作成。レノボは2015年Q1には傘下のモトローラも含まれる)

 その中国で人気が高いXiaomiがタイ市場に進出することが明らかになった。Xiaomiはタイ市場をポテンシャルの高い市場として考えており、同社の人気スマートフォン「Mi4」をタイで10,990バーツ(約38,000円)で販売する。

 

競争激しいタイのスマートフォン市場

しかしXiaomiが進出するタイのスマートフォン市場は非常に競争が激しい市場である。バンコクのような大都市では若者を中心にほとんど全員がスマートフォンを所有し、利用している。

競争激しいタイ市場にはXiaomiの他にもOPPOやレノボ、Huaweiといった中国のメーカーが多数進出しているほか、Appleやサムスンといったグローバルメーカーの人気も高い。特にタイ市場においてはOPPOの勢いが凄い。同社は中国市場ではXiaomiに敵わないと判断したことから、早い時期から東南アジアを中心に積極的な海外展開を行っており、タイだけでなくマレーシアやインドネシアでも知名度を上げ、人気が出ている。現在、タイではレノボのスマートフォンも人気があるが、その順位が入れ替わるのも時間の問題だろう。

Xiaomiとしては中国での地位を確立したが、中国では出荷の90%以上がスマートフォンであり、成熟してきている。また中国市場ではサムスンは凋落していったが、Appleの人気はまだ高くXiaomiにとっては大きなライバルであるため、中国市場以外の地域への販売網の拡大は急務である。そこでタイへ進出するのだが、中国市場と同じようにタイでもその勢いを見せることができるだろうか。

▼バンコクの駅にあるOPPOの広告。町のあちこちでOPPOの広告やビルボードを見かける。
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▼タイのスマートフォン・メーカーの市場シェア(2014年)
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(Infogramを元に作成)

 

【参照情報】
Xiaomi enters Thailand's crowded smartphone race

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。