富士山

[2015年第26週]Windows 10スマホの発表などMVNO各社の動きが活発、富士山頂でWiMAX 2+のエリア化

Weekly Report: Week 26 2015

2015.06.30

Updated by Naohisa Iwamoto on 6月 30, 2015, 10:30 am JST

MVNOの動きが活発な一週間だった。freetelブランドでSIMロックフリースマートフォンおよびモバイル通信サービスを提供するプラスワン・マーケティングは、使い勝手の良い新料金プランとWindows 10を含む新端末ラインアップを発表。ゲオやインターネットイニシアティブ(IIJ)も新端末の発売をアナウンスした。夏山シーズンを前に、富士山頂のエリア化のトピックもあった。

新端末、新プラン、リアル店舗展開をMVNO各社が発表

まずMVNOの動きから見ていこう。freetelブランドで知られるプラスワン・マーケティングは、「FREETEL SIM」などサービス、新端末を発表した。

20150622_freetel001

サービスとしては、データ専用で月額299円から、音声通話付きでも月額999円から利用でき、使ったデータ通信量に応じた料金プランが適用される新しい考え方のプランを発表。端末としては、Windows 10を搭載するスマートフォンを2モデル、Androidスマートフォンを2モデル発表するなど、ラインアップを拡充する。また販売チャネルは、ヨドバシカメラの店舗内に端末とSIMをセットで契約して持ち帰りが可能な店舗内コーナーを展開する(関連記事:freetel、月額299円からの使った分だけプランとWindows 10対応などの新端末を発表

ゲオホールディングスの子会社であるゲオは、「ゲオスマホ」3機種を全国のゲオモバイル50店舗で順次発売する。ゲオスマホの新機種は、4GBの大容量メモリーを搭載した「ZenFone2」(ASUS JAPAN製)、防水・防塵対応の「ARROWS M01」(富士通製)、ワンセグや防水性能を備えた「AQUOS SH-M01」(シャープ製)の3機種。国内の大手メーカーの製品をラインアップに揃えることで、利用者層の拡大を図る(報道発表資料:「ゲオスマホ」に、国内メーカーとASUS機種を追加投入!今後の中古市場も見据え、高機能を搭載したSIMフリースマートフォン3機種が新登場!

IIJは、個人向けにSIMロックフリー端末を販売するサービス「IIJmioサプライサービス」を7月7日に開始すると発表した。IIJは個人向けのMVNOサービスとしていわゆる格安SIMの「IIJmio」を提供していたが、スマートフォンなどの端末を直接販売するサービスは提供していなかった。IIJmioサプライサービスが最初に提供するのは、「HUAWEI P8lite」(ファーウェイ製)で提供予定価格は1回払いで2万8600円、24回払いで月々1280円(支払総額は3万720円)。IIJでは今後、取り扱う端末を順次拡充していくとしている(関連記事:IIJも格安スマホに参入、SIMロックフリー端末の販売サービスを7月7日に開始)。

ビッグローブは、モバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」で、音声通話に対応したSIMカードのMNPがその場で完了する即日受渡しカウンターを開設した。MNP対応の即日受渡しは、イオン浜松市野店で開始。今後は、スマホの窓口 スマート・スマート浦和コルソ店(7月3日)、ヨドバシカメラ マルチメディアakiba(7月10日)、ヨドバシカメラ マルチメディア梅田(7月10日)などへと拡大する計画だ(報道発表資料:「BIGLOBE LTE・3G」音声通話SIMカードのMNPができる即日受渡しカウンターを開設)。

UQのWiMAX 2+が富士山頂で、PREMIUM 4Gの移動基地局車始動

夏のエリア化の話題もあった。山開きを控えた富士山の山頂付近のモバイル通信のエリア化が今年も実施される。その中で、今年初めてWiMAX 2+でエリア化を実施するのがUQコミュニケーションズ。富士山頂、吉田口ルート、山小屋付近でWiMAX 2+が利用できる。利用できるのは山開き期間中の2015年7月上旬〜2015年9月上旬。WiMAX 2+のみのエリア整備だという(報道発表資料:富士山頂の一部におけるWiMAX 2+エリア整備について)。

富士山の山頂付近のエリア化は、KDDIも実施をアナウンスしている。今年は2015年7月4日から、富士山頂のエリア化を実施する。なお、登山口・登山道では通年で4G LTEの通信が利用できるという(報道発表資料:2015年山開き期間中の富士山頂エリア対策について)。

20150625_docomo001一方、NTTドコモは「PREMIUM 4G」に対応した移動基地局車の運用開始をアナウンスしている。PREMIUM 4Gに対応した移動基地局車の運用開始により、イベントなどのトラフィック集中時により下り最大225Mbpsのエリアを確保し、快適に高速通信が利用できるようになるという。PREMIUM 4Gに対応した移動基地局車は、6月28日に開催された宝塚記念(兵庫県)で初めて運用され、その後、近畿圏の夏のイベントを中心に出動が予定されている(関連記事:ドコモ、最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」対応の移動基地局車を近畿圏の夏イベントで運用開始)。

自動走行ビジネスをオールジャパンで

このほか、第26週のトピックを紹介する。経済産業省と国土交通省は、2015年2月に設置した「自動走行ビジネス検討会」の中間とりまとめ報告書を公表した。現状のままでは日本メーカー・サプライヤーの競争力は低下するとの懸念を示し、事態の打開のために「戦略的協調領域」を定めてオールジャパンで取り組む意向が明らかとなった。

201506-car-3

自動走行の実現に必要な技術を「協調領域」と「競争領域」に戦略的に切り分け、関連業界で共有することが合理的な技術と、大きなブレークスルーが必要な分野については、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)などとも連携しながらテーマを具体化していくことが必要であるとしている(関連記事:自動走行ビジネス検討会の中間とりまとめ報告書公表 戦略的協調領域を定めオールジャパンで競争力強化を目指す)。

NTTドコモは、高速な光ブロードバンドサービス「ドコモ光」を新規に申し込んだ場合、最大で1万8000円の工事料が無料になる「新規工事料キャンペーン」を実施する。ドコモの携帯電話の「FOMA総合プラン」または「カケホーダイプラン」を新規に契約し、契約から30日以内に「ドコモ光」を新規に申し込んだ場合に適用される(関連記事:ドコモ、「ドコモ光」の新規申し込みで工事料が最大で無料になるキャンペーン)。

最後は音楽配信サービスの話題。LINE MUSICは、6月11日に提供を開始した定額制の音楽配信サービス「LINE MUSIC」のアプリが、6月22日に300万ダウンロードを超えたことを発表した。公開2日目に100万ダウンロードを記録し、12日目で300万ダウンロードに達した。定額制の音楽配信サービスでは、サイバーエージェントとエイベックス・グループ・ホールディングスが手がける「AWA」(提供会社、AWA)が、5月27日に提供開始して先行した。AWAは、6月10日に100万ダウンロードを超えたことをアナウンスしている(関連記事:LINE MUSIC、公開から12日で300万ダウンロードを突破)。

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。