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シニア世代、ネット機能や画面の大きさがスマホ購入の決め手--MMD研究所

Aged 60+ likely to have smartphone with bigger screen (of course)

2015.07.06

Updated by Naohisa Iwamoto on July 6, 2015, 20:14 pm JST

MMD研究所は2015年7月6日までに、60歳以上のいわゆる「シニア世代」の携帯電話端末の利用状況を調査した結果を発表した。シニア世代のスマートフォン所有率は27.8%で、スマートフォン利用者が切り替えの決め手としたのは「インターネット機能」「画面の大きさ」だということが明らかになった。

まず、シニア世代の携帯電話所有状況の調査結果では、有効回答4406件(男性2206件、女性2200件)のうちスマートフォンを利用しているという回答者が27.8%、フィーチャーフォンを利用しているという回答者が64.2%だった。男女別のスマートフォン所有率では、男性が31.8%だったのに対して、女性は23.8%と少ない結果だった。

フィーチャーフォンを利用していると回答したシニア世代の中では、58.8%が4年以上にわたり同じ携帯電話端末を利用していた。3年以上~4年未満という回答者も12.7%に上り、71.5%が3年以上同じ端末を使い続けている。携帯電話でよく使う機能としては、「通話」と「メール」が毎日使う割合が3割を超えた。一方、インターネットは「毎日使う」は1.2%、「2~3日に1度使う」が2.6%で、逆に「全く使わない」が70.8%と利用は低調だ。

一方、すでにスマートフォンを利用しているシニア世代では様相が異なる。スマートフォンの購入のきっかけは「自分で調べて」が61.2%と、「家族の勧め」の26.6%を大きく上回り、積極的にスマートフォンに移行していることが見て取れる。スマートフォン切り替えの決め手は「インターネット機能」が64.7%、「画面が大きい」が54.1%、「チャット機能(LINEなど)」が19.4%で、インターネットやチャットの利用といった目的が明確になっている層からスマートフォンへのシフトが進んでいることがわかった。

【報道発表資料】
シニア世代のフィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えの決め手 「インターネット機能」64.7%、「画面の大きさ」54.1%
シニア世代の58.8%がフィーチャーフォンを4年以上継続利用
シニア世代のスマートフォン所有率は27.8%

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。