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グーグル、オープンソースのビーコンプラットフォーム「Eddystone」発表

Say hello to Google's Eddystone

2015.07.15

Updated by WirelessWire News編集部 on July 15, 2015, 11:45 am JST

グーグル(Google)は米国時間14日、Bluetooth LE(BLE)技術を使用したビーコンプラットフォーム「Eddystone」を発表。オープンソースとして公開することで広汎な普及を狙うという。

この話題を採り上げたArs Technicaによると、「Eddystone」はAndroid端末だけでなくiOS端末にも対応する点やオープンソースである点がアップル(Apple)の「iBeacon」とは異なるという。また、たとえばユーザー側で特別なアプリをインストールしなくてもビーコンを使ったサービスを利用できる点や、セキュリティ/プライバシー面の配慮として頻繁に変わる識別子「Ephemeral Identifiers(EID)」を使うことで特定のユーザーだけがビーコンを読み取れる点なども特徴のひとつだという。

Venture Beatによると、グーグルでは具体的な応用例として、対応端末のユーザーがビーコン発信機付のバス停に近づくと信号を受信した端末側で自動的にチケットが準備されているといったケースや、美術館内で展示品に関する情報が対応アプリ上に表示されるといったケースなどを想定しているという。またThe Vergeでも、ビーコン信号をトリガーにして「Google Now」を通じて適切な情報を通知するケースなどが挙げられている。

いっぽう、Ars Technicaでは、グーグルがGoogle Mapsとこのビーコン技術を組み合わせ、リアルタイムで乗換情報を通知するサービスの実験を米ポートランドで実施していたとしている。この実験では、Google Nowと同様の通知がMapsの地図上に表示されるようになっていたという。

【参照情報】
Google wants to help stores speak to your smartphone, just like Apple -
Meet Google’s “Eddystone”—a flexible, open source iBeacon fighter - Ars Technica
Google embraces Bluetooth low-energy beacons by launching open format Eddystone, APIs, and management tools - Venture Beat

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