エリアメールで平易な日本語、画面を見ずにフリック入力--ドコモが使う人に優しい技術を提供

Making smartphone easy enough for anyone to use

2015.08.26

Updated by Naohisa Iwamoto on 8月 26, 2015, 18:41 pm JST

NTTドコモが連日、さまざまな利用者に対して優しいスマートフォン向けの技術の提供をアナウンスしている。2015年8月25日にはスマートフォン向けの新しい文字入力アプリを、8月26日には緊急地震速報などを提供するエリアメールで平易な日本語を表示する「やさしい日本語」機能への対応を、それぞれ発表した。

スマートフォン向けの文字入力アプリは、「Move&Flick」(ムーブアンドフリック)と名づけたもので、8月26日に提供を開始した。タッチする場所を選ばずに、指を2回スライドさせるだけで文字が入寮できる。新アプリの提供の背景には、スマートフォンの文字入力の難しさがある。スマートフォンで文字を入力する際は、多くの場合にあらかじめ決められたひらがなやアルファベットなどの文字キーを正しくタッチする必要がある。文字キーの位置を正確に把握することが難しい視覚障がい者には、文字入力の障壁になっていた。今回提供を開始するアプリは、NTTが開発した技術を利用してドコモがサービス化したもの。

「Move&Flick」の具体的な操作方法は、以下のようになる。スマートフォンの画面下部には、「Move&Flick」の文字入力エリアが大きく表示される。このエリア内を指でタッチすると、「文字入力キー」が表示される。文字入力キーは、タッチした位置から8方向にスライドさせることでまず子音を選び、その後に8方向にスライドさせて母音を選ぶ。漢字変換や文字の読み上げ機能は、文字入力エリアの左右に配置したボタンで実行する。

対応するのはiOS 8.1以上を搭載したスマートフォン。AppStoreからダウンロードすることで、無料で利用できる。ドコモ以外のiOS対応スマートフォンでも利用が可能だ。

もう1つのエリアメールの「やさしい日本語」への対応は、9月10日に実施する。エリアメールではこれまで、日本語のほか、外国語(英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語)での表示に対応してきた。今回、小学校3年生レベル、日本在住1年程度の外国人が理解できる平易な日本語を利用する「やさしい日本語」に対応し、いざというときの避難情報などを確実に伝えるように改良した。

やさしい日本語によるエリアメールでは、例えば「大きい地震(じしん)がきます 大きくうごきます 頭(あたま)をまもってください」「津波(つなみ)<とてもたかい波(なみ)>がきます 急いでたかいところへにげてください」といった表示がされる。漢字や難しい表現を避けて、緊急時の情報を多くの人に伝えられる。

対応するのはAndroid 4.1以降を搭載したスマートフォン。エリアメールのアプリを起動後にメニューボタンから「設定」を選び、「やさしい日本語設定」のチェックボックスにチェックを入れることで利用できる。

【報道発表資料】
スマートフォン向けの新たな文字入力アプリ「Move&Flick」を提供開始
エリアメールが「やさしい日本語」に対応

WirelessWire Weekly

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。