「戦後池袋 −ヤミ市から自由文化都市へ− 」を開催:戦後70年、池袋の歴史を感じる

Feel the history of 70 years of Ikebukuro

2015.08.28

Updated by Hitoshi Sato on 8月 28, 2015, 08:58 am JST

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立教大学、豊島区、東京芸術劇場は「池袋=自由文化都市プロジェクト」実行委員会を発足し、2015年9月に戦後70年企画「戦後池袋 −ヤミ市から自由文化都市へ− 」を開催する。

かつて池袋は、立教大学、豊島師範学校、自由学園などが並立する学園都市だった。戦争によって焼け野原となった池袋には「ヤミ市」と呼ばれるマーケットが作られ、復興や人々の生活再建を支えてきた。本企画では、戦前の機運を背景とする「自由文化都市」の視点から池袋を捉え直し、新たなる出発の起点となったヤミ市の生活風景、混沌から生まれた多義的な文化を肯定的に検証する。

2015年9月12日に立教大学で開催されるシンポジウム「戦後池袋の検証 −ヤミ市から自由文化都市へ− 」を皮切りに、9月14日(月)から東京芸術劇場、立教学院展示館、旧江戸川乱歩邸、豊島区郷土資料館などで各種展示を、9月18日(金)〜20日(日)には池袋西口公園で屋外イベントを開催する予定。

70年前の池袋と立教大学にタイムスリップ

戦争直後の70年前、池袋に「ヤミ市」が存在した時のことを知っている世代もだんだん少なくなっており、もはや写真や展示でしか、当時を知ることはできなくなってきている。今回の展示では、大都市・東京の中でも有数の都市になった池袋の70年前に焼野原だった時の様子を伺い知ることができるだろう。

「自由の学府」でお馴染みの立教大学は1874年(明治7年)に東京、築地の外国人居留地付近に立教学校を設立し、1918年(大正7年)に池袋に移転して現在に至っている。池袋とともに歩んで、もうすぐ100年である。戦争の時にも存在し、学生や教職員らが戦争にも赴いた。その立教大学では2015年7月21日から、立教学院展示館にて「戦時下、立教の日々―変わりゆく『自由の学府』の中で」という企画展を開催している。こちらも重ねて見学することによって、当時の池袋の様子も理解でき、平和な時代に自由に好きなことが勉強できることの幸せを感じるだろう。

今年は戦後70年。もはや戦争の面影など全く感じることがない平和な町に発展した池袋と立教大学で、改めて戦争と平和について考えてみる機会となるだろう。70年前、焼野原で「ヤミ市」に立っていた人々は70年後に池袋がここまで変化するとは想像もしていなかったのではないだろうか。

▼パンフレット表紙(立教大学)
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【参照情報】
「池袋=自由文化都市」プロジェクト
戦後池袋 ヤミ市から自由文化都市へ(PDF)

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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