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グーグル(Google)が米国時間10日、今年5月に発表していたモバイル決済サービス「Android Pay」のサービスを開始したことを明らかにした。北米約100万カ所でAndroid端末をつかった支払いが可能になるという。

Android Payは、Ver4.4以降のAndroid OSで動作するNFCチップ内蔵のスマートフォンで利用可能な非接触決済の一種で、店舗側では専用端末が必要。セキュリティ面では「Apple Pay」と同様にトークン化技術が使用されており、ユーザーのクレジットカード情報がAndroid Pay側に保存されたり、送受信されたりすることはないという。

グーグルは同サービスの展開にあたって、ビザ(Visa)、マスターカード(MasterCard)、アメックス(American Express)、ディスカバー(Discover)の大手カード決済事業者4社、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)、USバンク(US Bank)、PNC、シティバンク(Citi Bank)、キャピタルワン(Capital One)、ウェルスファーゴ(Wells Fargo)などのカード発行会社(金融機関)と契約。

いっぽう、同サービスに対応する小売店側については、オフィスデポ(Office DEPOT)、ウォルグリーンズ(Walgreens)、ライトエイド( Rite Aid)、サブウェイ(SubWay)、ホールフーズ(Whole Foods)、メイシーズ(Macy's)、トイザらス(Toys’R’Us)などの大手小売・飲食チェーン、それにペプシ(Pepsi)、コカコーラ(Coca-Cola)の飲料メーカー2社と契約を結んでいるという。なお、グーグルでは今後対応するカードや金融機関、小売店舗をさらに増やしていく予定という。

また、グーグルはAndroid Payのリリースにあわせて、同社の「Google Wallet」に大きな変更を加えている。これまでモバイル決済アプリ/サービスという位置づけであった「Wallet」はスクウェア(Square)の「Square Cash」やヴェンノ(Venno)などと同じく、ユーザーが友人や家族と小額決済を行うためのアプリに変更されたという。

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【参照情報】
Tap. Pay. Done. - Android Official Blog
Android Pay Goes Live, Google Wallet Becomes Cash Swap App - WSJ
Google Starts Rolling Out Android Pay to Challenge Apple - Bloomberg

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