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チップメーカーのクアルコム(Qualcommh)は米国時間10日、同社の子会社であるクアルコム・テクノロジー(Qualcomm Technologies)が開発したドローン用のリファレンスプラットフォーム「Snapdragon Flight」を発表。このプラットフォームは、同社の「Snapdragon 801」プロセッサをベースにしたもので、コンシューマー向けドローンでの利用に適した様々な機能やツールが加えられているという。

「Snapdragon Flight」は、2.26Ghzのクァッドコア・プロセッサー(「Krait CPU」)、「Adreno 330 GPU」、「Hexagon DSP」などを含む「Snapdragon 801」SoCに、デュアルバンドのWi-FiおよびBluetooth接続機能などが追加されたもので、4K動画の撮影・処理や、リアルタイムのフライトコントロールや衛生測位システムへの対応、高速充電などが可能。OEMメーカーは同プラットフォームを利用することで、より安価で軽量、小型かつバッテリー持続時間が長く、ユーザーが簡単に使用できるドローンを開発できるようになるという。

クアルコムによれば、ユニーク(Yuneec)という中国のドローンメーカーから、同プラットフォームの技術を採用した最初のドローンが2016年中に発売される見込みという。

この話題に触れたWIREDでは、ドローン市場の現状について、高価なハイスペック機と、安価だが低スペックの機種に二極化しているとし、「Snapdragon Flight」を搭載するドローンがこれらのギャップを埋めるものになる可能性があると指摘している。またFortuneでは、今後300ドル以下のコンシューマ向けドローンが登場してくる可能性があると記している。

【参照情報】
Qualcomm Announces Reference Platform with High-end Performance Capabilities to Advance Consumer Drones - Qualcomm
New Qualcomm Tech Could Lead to the Ultimate Drone - WIRED
New Qualcomm platform could lead to sub-$300 drones - Fortune

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