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NTTドコモ、「てがき翻訳」のトライアルサービスを提供開始:羽田空港で実証実験

2015.09.17

Updated by Hitoshi Sato on 9月 17, 2015, 11:09 am JST

NTTドコモは、2015年7月に開発した手書き文字やイラストで意思を伝える翻訳サービス「ひつだん翻訳」について、「てがき翻訳」へ名称を変更し、2015年9月9日から、Androidスマートフォンやタブレット向けに、無料でトライアルサービスを提供する。

また、同日から11月30日まで、東京国際空港ターミナル株式会社(羽田空港)と協力し、訪日外国人を対象とした案内の充実を目的に、羽田空港国際線旅客ターミナルのコンシェルジュが常駐する案内カウンターに「てがき翻訳」を導入し、実証実験を行う。日本に到着したばかりの訪日外国人に、「てがき翻訳」を用いて、滞在予定先への行き方や、地図を描いて空港内の施設案内等を行う。

4つのサービスでトータルな翻訳サービスを提供

「てがき翻訳」は、スマートフォンやタブレットに書いた言葉や文章を、翻訳サーバーを介して、英語・韓国語・フランス語・中国語(簡体字)の4か国語と日本語間で、翻訳が行える。手書き文字認識機能に加えてイラスト機能等を備えており、例えば、訪日外国人に道を聞かれた時に、手書きの地図を描き、その上に書いた日本語を翻訳し道案内をする等、言葉だけでは伝わりにくい場面でも簡単にコミュニケーションを取ることができる。

NTTドコモは、本トライアルにより利用者の意見を反映し、2015年内(予定)に、「てがき翻訳」サービスの商用開始を目指している。「はなして翻訳」「うつして翻訳」「メール翻訳コンシェル」に加えて、「てがき翻訳」のトライアルサービスを提供することで、トータルな翻訳サービスを提供し、多言語での自然なコミュニケーションの実現に向けて、今後も先進的な翻訳サービスを提供していくとのことだ。

ただ、まだ実用シーンでのメリットがつかめない

スマートフォンやタブレットに「書いた文字を、翻訳してくれる」のは、たしかに便利かもしれない。だが、タブレットやスマートフォンに字を書くと、紙に書くよりも綺麗に書けない。つまり汚い文字だ。そのような文字を読み取るよりも正確な「タイプした文字」を訳す方が良いのではないだろうか。

たしかにタイプされた文字を訳するサービスは既にたくさんあるが、タブレットやスマートフォンに「手で書いた文字」を翻訳するのは技術的には新しいのだろう。だが例えば道案内の時に、タブレットやスマートフォンに文字をわざわざ「手で書いて」、それが翻訳されることのメリットがまだつかめない。

それでも技術は進歩していき、将来の生活のどこかで役に立つことがあるのだろう。その時を楽しみにしている。

 

【報道発表資料】
「てがき翻訳」のトライアルサービスを提供開始

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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