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グーグル(Google)が、高いセキュリティ機能を持つメッセージングサービスを提供する米ベンチャー企業シンフォニー・コミュニケーション・サービス(Synphony Communication Services:以下、シンフォニー)への投資で合意に近づいているとする情報筋の話が米国時間5日に複数の媒体で報じられている。

WSJによると、シンフォニーが提供するクラウドベースのメッセージングサービスは、もともとブルームバーグ(Bloomberg)の情報端末の目玉機能とされるメッセージ(チャット)機能の代替物として開発されたもので、9月半ばには同社がダウ・ジョーンズ(Dow Jones)と提携し、同サービスを通じてニュースなどの情報を利用者に提供することになったという話や、それと前後してニューヨーク州の規制当局とゴールドマンサックスなど大手4社とが、シンフォニーのシステム利用に関する通信記録保持などの取り決めで合意していたという話なども報じられていた。

ブルームバーグの情報端末はウォール街などの金融業界関係者にとってはなくてはならない仕事のツールとされるが、利用料が1台あたり年間21000万ドルからと高価であることや、一昨年には同端末の利用記録を手がかりにBloomberg News記者が顧客の取引情報などを調べだして記事にしていた問題が表面化していたことなども手伝い、大口顧客の間では同端末に代わるサービスを望む声も高まっていたという。

ブルームバーグの情報端末事業は同社の売上全体の85%を稼ぎ出すドル箱ビジネスで、契約台数は推定約32万5000台、昨年の売上は約90億ドルに上っていたという。

シンフォニーは昨年10月に、ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)、メリルリンチ(Merrill Lynch)、クレディスイス(Credt Suisse)、JPモルガン(JPモルガン)など15の大手金融機関からから合わせて6600万ドルの資金を調達。QUARTSによると、シンフォニーはいまのところ、個人やユーザー数50人未満の法人には無料で、また50人以上の法人には1ユーザーあたり月15ドル程度の料金でサービスを提供しているという。

Re/codeによれば、グーグルによる投資は早ければ来週にも発表される可能性があり、また投資の主体は、グーグル・ベンチャーズ(Google Ventures)やグーグル・キャピタル(Google Capital)などのグーグル関連のVCではなく、グーグル本体になる予定。また資金調達に際してのシンフォニーの評価額は6億5000万ドル程度になる見通しだという。

【参照情報】
Google Takes Stake in Messaging Startup Symphony Communication Services - WSJ
Google Close to Investment in Messaging Startup Symphony - Re/code
Dow Jones strikes chord with Symphony - FT
The Bloomberg Terminal, a Wall Street Fixture, Faces Upstarts - NYTimes
The Goldman Sachs-backed “Bloomberg Terminal killer” is ready for launch - QUARTS
Banking Regulator, 4 Banks Reach Pact Over New Chat Platform - WSJ

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