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ラペル

グーグル、『スタートレック』からヒントを得たウェアラブル端末を試作

2015.11.24

Updated by WirelessWire News編集部 on November 24, 2015, 13:50 pm JST

Timeが米国時間22日に伝えたところによると、グーグル(Google)で、SFドラマシリーズ『スタートレック』に登場する通信端末にヒントを得た実験的なウェアラブル端末の開発が進められていたという。

グーグルで検索分野の責任者を務めるアミット・シンガル(Amit Singhal)氏の話としてTimeが伝えたところによると、このウェアラブル端末は、スタートレックのなかで、宇宙船の乗組員同士や乗組員とAIとの通信に利用されていたラペルピン型の装置に着想を得たもので、マイクとスピーカー、Bluetoothチップを内蔵し、スマートフォン経由でグーグルの音声検索が利用可能。具体的には、端末をタップすると音声検索機能が起動し、検索結果は内蔵スピーカーや端末に接続したヘッドフォン経由でユーザーに伝えられるという仕組みだったという。

Timeは、グーグルが音声検索の新たな利用方法などの可能性を探るために同端末の開発に着手したとしながら、この端末開発が実験段階より先へは進まなかったとも記している。また開発の動機について、スマートフォンを取り出さずに検索や「Google Now」といったサービスを利用できるようになれば、それだけユーザーの利用機会が増えるなどとしている。

それに対して、この話題に触れたThe Vergeでは、検索結果を音声で知らせるよりもスクリーンに表示するほうが多くのユーザーにとっては便利であり、また既存のBluetooth接続ヘッドセットでも同様の機能を十分実現できそうだなどと指摘している。

【参照情報】
Google Made a Secret Prototype That Works Like the Star Trek Communicator - Time
Google experiments with a Star Trek-style wearable - CNET
Google built a prototype Star Trek communicator for voice searches - The Verge

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