スマホとIoTデバイスをつなぐプラットフォーム「Linking」、ドコモが開発
2015.11.26
Updated by Naohisa Iwamoto on November 26, 2015, 11:18 am JST
2015.11.26
Updated by Naohisa Iwamoto on November 26, 2015, 11:18 am JST
NTTドコモは2015年11月25日、スマートフォンのアプリとBluetooth Low Energy(BLE)対応のIoT(Internet of Things)デバイスを連携させるプラットフォーム「Linking」を開発したと発表した。スマートフォンでIoTデバイスの情報を一元管理できるようにすることで、IoTの普及を目指す。
▼Linkingの提供イメージ(NTTドコモのプレスリリースより)
Linkingは、スマートフォン用のアプリとBLEを利用したIoTデバイスとの仲立ちをして、簡単に連携させるためのプラットフォーム。スマートフォンアプリに対してのAPIと、BLEデバイスに対してのAPIをそれぞれ用意することで、複数のアプリと複数のデバイスの連携情報を一元的に管理する。
ドコモでは、Linkingの利用例として2つのシーンを紹介している。1つは、Linking対応デバイスをカバンなどにつけておき、カバン(デバイス)とスマートフォンが離れたときにデバイスからの忘れ物防止情報をスマートフォンが受信して、アプリ上に「忘れ物防止」の通知を表示するといったもの。もう1つは、スマートフォンのLinking対応アプリが雨天の天気予報情報を受信したときに、傘の近くにあるLinking対応デバイスが光や音を発することで雨天を知らせ、傘の持ち出しを忘れないようにするといったもの。アプリとデバイスが相互に連携して、IoTで日常生活などにおける利便性を高めることが可能になる。
ドコモは11月25日にLinkingポータルサイト(https://linkingiot.com)を立ち上げ、APIの提供を開始した。APIは無料で利用できる。開発者はAPIを使うことでLinking対応スマートフォンアプリやLinking対応デバイスを開発できる。またドコモは、「iコンシェル」などのサービスアプリと「Linking」対応デバイスを連携させるための「Linking」アプリを、2016年1月に提供する予定。Linkingアプリを使うことで、デバイスとアプリの連携情報を一元的に管理できる。
【報道発表資料】
・スマホと外部機器を連携させる新たなプラットフォーム「Linking」を開発
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