2015年スマホ販売は前年比1%減、ウエアラブルは倍増--GfKジャパン調査
2016.02.12
Updated by Naohisa Iwamoto on February 12, 2016, 06:17 am JST
2016.02.12
Updated by Naohisa Iwamoto on February 12, 2016, 06:17 am JST
GfKジャパンは2016年2月10日、全国の有力家電・IT取扱店の販売実績データなどを基にして分析した2015年の家電・IT市場の販売動向を発表した。「テレコム市場」では携帯電話の販売が前年比6%減少だったのに対して、ウエアラブル端末が同95%増加と倍増した。
携帯電話全体の販売は前年比6%減の3110万台で、そのうちスマートフォンは同1%減の2540万台となり、数量構成比は82%にまで上昇した。SIMロック解除が義務付けられた2015年だったが、スマートフォン販売に占めるSIMロックフリーモデルの数量構成比は2%で、MVNO関連市場への影響は限定的だったと分析している。またスマートフォンは大画面化が進み、5インチ以上の製品の数量構成比は前年の35%から40%へと上昇した。
ウエアラブル端末は、前年比95%増の130万台まで販売が伸長した。Apple Watchの発売というトピックがあったスマートウオッチは、同約7倍となる40万台の販売を記録した。また、フィットネストラッカーも前年比52%増の60万台と市場規模を拡大している。その中でもリストバンド型のシェアが拡大しており、前年から22ポイント増加の59%を占めるに至った。
一方、「IT・オフィス市場」では、パソコンが前年比30%減の1110万台と大幅に販売数量を落とす中、タブレット端末(iOS、Android)の販売は同16%増の730万台になった。個人向けのリテール市場の販売は、キャリア各社のキャンペーン実施が功を奏し前年比15%増の420万台になった。キャリアの施策により回線付きモデルが前年の53%から69%へと大きく増加した。法人向けのリセラー市場ではサービス業、建設業、製造業など多くの業種でタブレット端末の導入が進んでおり、同31%増となった。
【報道発表資料】
・「2015年 家電・IT市場動向」
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