桜

[2016年第13週]KDDIが宇宙開発に参入?! 小型高性能な「iPhone SE」が登場

2016.03.30

Updated by Naohisa Iwamoto on 3月 30, 2016, 15:56 pm JST

多様なニュースがあった一週間だった。KDDIは民間月面探査チーム「HAKUTO」に協力し、宇宙での通信に技術を提供する。アップルは、小型ながら高性能な4インチディスプレイ搭載モデル「iPhone SE」を発表したほか、BlackBerryが800MHz帯のプラチナバンドに対応した新製品を国内で発売するというニュースもあった。また、法人向けのソリューションでも複数のトピックがあった。

まずKDDIが月面探査に協力するという話題から。ispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO 」はKDDIとオフィシャルパートナー契約を締結した。HAKUTOは、世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE 」に挑戦するプロジェクト。KDDIが培ってきた通信技術やその知見を最大限に活用して、HAKUTOの月面探査ロボットの通信システムを共同開発し、世界初の民間による月面探査に挑戦する。具体的にはHAKUTOは、月面における通信に地上のモバイルデータ通信に使われている周波数帯を採用することを検討しており、KDDIが通信技術でサポートする(報道発表資料:au×HAKUTO オフィシャルパートナー契約を締結し、Google Lunar XPRIZEに挑戦!)。

3月31日にiPhone SEを発売

アップルは米国時間21日に新製品発表会を開催し、新型スマートフォン「iPhone SE」および9.7インチ版の「iPad Pro」など複数の新製品を新たに発表、また「Apple Watch」の価格引き下げや対応バンドの追加なども発表している。「iPhone SE」は、画面サイズが「iPhone 5s」と同じ4インチながら、SoCに「iPhone 6s」と同じ「A9」プロセッサおよび「M9」コプロセッサを搭載した。9.7インチ版のiPad Proは、同サイズの最新モデルである「iPad Air 2」に比べて画面が25%明るくなり、反射を40%低減した(関連記事:アップル、「iPhone SE」、9.7インチ版「iPad Pro」などを発表)。

「iPhone SE」、9.7インチ版「iPad Pro」ともに、国内ではアップルと3大キャリアが提供する。アップルはiPhone SEのSIMロックフリーモデルを5万2800円(16GB、税別)から提供する。キャリアでは同じくiPhone SEを、16GBモデルの機種代金/実質負担額が、NTTドコモは5万7024円/1万368円、KDDIとソフトバンクは5万6880円/1万800円で販売する。

そのiPhone SE、国内での受け入れられ方はどうだろうか。MMD研究所は、iPhone SEについての購入意向調査の結果を発表している。それによると、回答者のうち19.7%と、ほぼ2割が前向きな購入意向を示した。また購入意向を示した回答者に、iPhone SEで利用する予定の通信事業者を尋ねたところ、格安SIMでの利用を予定している回答者が1割近くに上ることがわかった(関連記事:3月31日発売の「iPhone SE」に約2割が購買意向を示す--MMD研究所)。

IoT利活用を支援するラボ、タイ出張者向けSIM

法人向けの話題を紹介する。ユニアデックスは、従来の枠を超えIoT利活用の早期実現を支援する場として「ユニアデックスIoTエコシステムラボ」を4月11日に開設する。IoT分野でビジネス拡大を狙う起業をつなぐハブとなることを狙い、「利活用検討の場」と「ビジネス共創する場」の2つを提供する。

20160323-uniadex-lab

利活用検討の場では、IoT利活用に大切な「シナリオ」の具体化に向け、「体感」「課題導出」「技術検証」の3視点を提供する。ビジネス共創の場では、さまざま強みを持った共創パートナーと共にバリューチェーンから課題と価値創出の利用シーンを洗い出し、段階的な試行で具現化することでビジネスの早期実現を目指す(関連記事:IoT利活用のシナリオ具体化で早期実現を支援する、「ユニアデックスIoTエコシステムラボ」4月に開設)。

トランスコスモスとLINEは、共同出資による新会社「transcosmos online communications」を設立すると発表した。LINEをプラットフォームに使った企業と顧客の接点の増加や活用を推進する。具体的な活動の第一弾として、企業が顧客からの問い合わせをLINEで対応できるようにする「コンタクトセンターのLINEチャット化」を推進する。LINEチャットで問い合わせを受けるようにすることで、電話やメールよりも綿密で素早い対応を可能にするほか、電話やメールでは問い合わせがなかった顧客層との関係の構築にもつなげる(関連記事:トランスコスモスとLINEが新会社、コンタクトセンターのLINEチャット化を推進)。

国際通信事業を手掛けるブラステルは、法人向けに海外格安SIMカード「Brastel BIZ SIM」の第一弾として、タイ出張者向けのSIMカード「Brastel BIZ SIM THAI powered by berrymobile」(以下、Brastel BIZ SIM THAI)の提供を4月1日に開始する。法人向けにタイの最大手携帯キャリア「AIS」の4GLTE/3G網を利用したモバイルデータ+音声通信(SIMカードのみ)を提供する。音声通話のみプラン「Voice」の月額基本料金が1480円(不課税)から(報道発表資料:ブラステルの法人向け海外格安SIMカード「Brastel BIZ SIM」シリーズ、第一弾にタイ向けSIMを提供開始!)。

プラチナバンド対応のBlackBerry新製品、LINEがワンコインMVNO

エンドユーザー向けの商品、サービスのトピックもあった。BlackBerryは、国内市場で日本限定版の「BlackBerry PRIVTM」の販売を開始した。BlackBerry PRIVは、BlackBerryとして初めてLTEの800MHz帯「Band 19」に対応し、スライド式物理キーボードを搭載したAndroidスマートフォン。コンシューマー向けチャネルで日本の正規再販総代理店であるFOXを通して、ビックカメラ、Amazon.co.jp、U-NEXTストア、U-mobileのオンラインサイト、FOXが運営するオンラインストア 「caseplay」およびcaseplay各店舗で販売する。想定販売価格は9万9800円(税別)となる(情報サイト:「BlackBerry PRIV」)。

LINEは、「LINEモバイル」と名付けたMVNO事業に参入することを発表した。LINEなどが使い放題で月額500円からのプランを用意し、今夏をメドにサービスを開始する。

line_mobile

特徴の1つは「LINE」「Facebook」「Twitter」の主要な機能の利用に関するデータ通信量をカウントしないことで、月額500円といった低料金プランでも「アンリミテッドなコミュニケーション」を実現することだ(関連記事:LINEがMVNO「LINEモバイル」に今夏参入、LINE使い放題で月額500円から)。

NTTドコモは、iPhoneでVoLTEの海外対応を開始した。VoLTEの海外対応サービスは2015年10月にスタートしていたが、iPhoneでも海外でVoLTEの高品質な音声通話を利用できるようになる。対応機種は、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plusと、3月31日に販売を開始する予定のiPhone SEとなる(関連記事:ドコモ、新発売のiPhone SEを含むiPhoneでVoLTEの海外対応を開始)。

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

RELATED NEWS