アンディ・ルービン氏が基調講演に登壇、ドローン、AI、自動運転の話題が注目の「新経済サミット2016」

2016.04.04

Updated by Asako Itagaki on 4月 4, 2016, 06:35 am JST

新経済連盟が開催する「新経済サミット(NEST)」が、今年は4月7日(木)・8日(金)の2日間にわたって開催される。WirelessWire Newsで重点的にとりあげている「自動運転」「ドローン」「AI」に関する興味深いセッションをいくつか紹介する。

2日めの基調講演に「Androidの父」といわれるアンディ・ルービン氏が登壇する。現在はハードウェア端末の開発を行うスタートアップを支援するインキュベーター「Playground Global」を創業。昨年秋には、自動車のダッシュボード用カメラを無料配布してリアルタイムで更新されるビジュアルマップの開発を進めていることが話題となった。最近は特にAIとロボティクスの分野に注目しているという。

(関連情報)
Playground Global
アンディ・ルービン氏、ハードウェア関連のインキュベーター立ち上げ – 4800万ドルを調達
ハードウェア無料配布でデータ収集 AI開発に焦点を定めるアンディ・ルービン氏

「産業用ドローン時代の幕開け」と題されたセッションでは、3D RoboticsのCEOであるクリス・アンダーソン氏が「ドローン特区」で注目される千葉市長の熊谷俊人氏と共に登壇。日本のドローン研究の第一人者である千葉大学特別教授 野波健蔵氏も加わる。

3D Robotics社は北米最大のホビードローンメーカー。同社のSoloは多彩な自動撮影モード、スマホアプリによる機体のコントロール、GoProやジンバルを一緒に操作できるスマートコントローラーなどで注目されている。セッションでは、アンダーソン氏が"Life After Gravity"と称するドローンがもたらす未来像はどんなものなのか、語られる予定だ。

千葉市は2015年12月にロボット技術実用化に向けた「国家戦略特区」に指定され、幕張新都心でのドローン宅配の実証実験に取り組む。Amazonなどのネット通販企業が参入する方針で、3年以内の実用化を目指している。セッションではおそらく現在の進捗状況と今後の見通しが市長から語られるのではないだろうか。

(関連情報)
3D RoboticsからSolo登場―誰でもプロ級撮影が可能なGoPro利用の最強空撮ドローン(Tech Crunch Japan)
世界初のドローン宅配が千葉・幕張新都心で実現 ネット通販会社と連携で(Engadget Japan)

「未来のモビリティ~ライドシェアリング・自動運転がもたらす変換~」では、自動運転の研究を進める金沢大学の菅沼直樹氏に加え、ライドシェアサービス「Lyft」のローガン・グリーン氏、モバイル端末でタクシーを呼べる「Cabify」のフアン・デ・アントニオ氏が登壇し、未来のモビリティについて語る。

金沢大学では石川県珠洲市と共同で日本発の自動運転車による市街地公道走行実験を2015年2月から実施。2015年10月には実験コースを延べ60kmに延長する。実験は技術的課題の検証にとどまらず、公共交通機関への活用も想定して社会実装に向けた課題の抽出にも取り組む。過疎化が進む地方部で維持が難しくなっているバス路線などへの応用が期待される。

米国第2位のライドシェアサービス「Lyft」は自動運転車の開発でGMと提携したことが話題となった。また、2015年12月には中国のディディ・クゥァイディ(Didi Kuaidi)、インドのオラ(Ola)、東南アジア各国でサービスを展開するマレーシアのグラブタクシ(GrabTaxi)と提携し、自社の営業地域外でもユーザーにサービスを提供できるようにすることで、Uberに対抗する。Cabifyはスペインおよびラテンアメリカ地域でサービスを行っている。

(関連情報)
全国に類例なし!珠洲・自動運転プロジェクトのルートを延べ60Kmに延長!(金沢大学)
住民の「足」に 高齢化進む珠洲で 金沢大、公道で実証実験 /石川(毎日新聞)
GM、配車サービスの米リフトに5億ドル投資 自動運転車開発などで提携
ユーバー包囲網 ? アジアの3大配車サービスと米リフトが提携

上記以外にも、初日の基調講演にはエストニア共和国首相ターヴィ・ロイヴァス氏が登壇。エストニアは日本のマイナンバー制度のモデルとされている「国民IDカード」の導入や電子投票の実施など、世界で最も進んだIT先進国だ。また、2日めの午前中にはフィンテックを集中的に取り上げる。

【公式サイト】
新経済サミット2016(NEST)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。