スマホなどから水田を監視、農業IoT「PaddyWatch」などをドコモが提供へ
2016.04.08
Updated by Naohisa Iwamoto on April 8, 2016, 06:17 am JST
2016.04.08
Updated by Naohisa Iwamoto on April 8, 2016, 06:17 am JST
NTTドコモは2016年4月7日、ベジタリアが提供する水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch」の機器をドコモが販売すると発表した。PaddyWatchにはドコモの通信モジュールが内蔵されていて、クラウドへ送信した情報を基に遠隔地からの水田の監視ができる。
PaddyWatchでは、センサー機能と通信機能を搭載した専用機器を水田に設置することで、水田の「水位」「水温」「温度」「湿度」の4つの情報を、10分ごとにセンサーから取得する。機器が収集した情報は1時間ごとにドコモのネットワークを介してクラウドに送信。生産者はスマートフォンの専用アプリケーションなどを利用することで、遠隔地から水田の状況を確認でき、その情報を基に水田の水やりなどを効率化できる。専用機器とクラウドとの通信機能の状態は「ドコモM2Mプラットフォーム」で一元管理し、安定したサービスの提供を可能にした。4月15日に発売する。
同時に、農業生産者向けにウォーターセルが提供する圃場の航空写真活用サービス「アグリノート」も、ドコモの法人向けのサービスラインアップ「ビジネスプラス」のメニューとして提供を始める。こちらも4月15日の提供を予定している。航空写真を基にスマートフォンなどの画面上で農作業の状況を記録できるもの。5月上旬には、組織的に農業経営を行う農業生産法人向けに、情報の一覧や一斉配信などができる機能を追加して提供を開始する。
ドコモでは今後、PaddyWatchとアグリノートの農業IoTとしてのシステム連携を計画している。PaddyWatchで取得した情報を自動的にアグリノートに記録し、効率的な農作業管理を支援する。
【報道発表資料】
・水稲向け水管理支援システム「PaddyWatch」を販売開始
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。