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インドネシア、2015年のスマホ出荷は2,930万台:台湾ASUSが230%増と急速に台頭

2016.04.20

Updated by Hitoshi Sato on 4月 20, 2016, 06:25 am JST

IDCによると2015年にインドネシアで出荷されたスマートフォンは2014年に比べると14.6%増の2,930万台だった。

特に台湾メーカーのASUSの台頭が著しかった。同社は2015年Q3にリリースした新製品「ZenFone」が人気で、インドネシアで最もスマートフォンが売れるQ4のクリスマスセールを160万台サムスンを僅差だが抜いて180万台の出荷で制した。ちなみにインドネシア全体では、Q4だけで830万台のスマートフォンが出荷されている。

ASUSはインドネシアで年間470万台出荷で、通年でも2位。2014年に比べると231.4%も増加した。他に上位を占めるのはSmartfrenやAdvanなどインドネシアでは馴染みのスマートフォンメーカーだ。今回もいつものように1位だったサムスンは年間で730万台とインドネシアのスマートフォン出荷の4分の1を占めているが、前年からの成長としては大きくない。

今やインドネシアで販売されているのはほとんどがスマートフォンである。フィーチャーフォンの出荷はほとんどもうない。そして競争も非常に激しい。1台の平均価格は100ドル~150ドルが主流であり、高価なiPhoneは人気があるが出荷台数としては非常に小さい。このように廉価だが、新製品のスマホが多く台頭していることから、かつてと異なり中古品の需要はかなり減少している。特にジャカルタのような大都市では若者らは「もう中古の携帯やスマホは汚いから使いたくない」と思っている人が多い。

今回ASUSは「ZenFone」がヒットしたために急速に台頭してきたが、これもたまたまの偶然かもしれない。ASUSはインドネシアで「一発屋」にならないように、これからも努力が求められるだろうし、他メーカーも人気が出る新製品をリリースしようと躍起になっている。

▼2015年に出荷されたインドネシアでのスマートフォン出荷台数メーカー別シェア
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(IDC発表資料を基に作成)

【参照情報】
Ini Dia 5 Penguasa Pasar Smartphone Indonesia Tahun 2015

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。

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