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VRデバイスの一般への認知度は半数以下、臨場感ある体験には期待

2016.05.09

Updated by Naohisa Iwamoto on May 9, 2016, 06:46 am JST

MMD研究所は、VR(仮想現実)に関する意識調査を2016年4月末に実施し、その結果を公表した。VR元年とも言われる2016年だが、一般への認知はまだまだで、VRデバイスとしてヘッドセットやゴーグルを想起できるとした回答は半数を下回った。

調査では、VRについての考えに近いものを尋ねた。その結果、最も多い回答となったのが「VRという言葉は、まったく知らなかった」で35.3%に上った。「VRという言葉については知っているが、VRデバイス(ヘッドセット、ゴーグル)は知らない」という回答も19.3%あり、VRという言葉を聞いてヘッドセットやゴーグルといったVRデバイスを思い起こさない人が過半数を占めるという結果だった。

残りのVRデバイスを認知している人の中でも、「VRデバイスについても知っているが、興味がない」という回答が21.0%と最も多い。「VRデバイスについても知っていて、興味もある」という積極的な回答は20.7%、「VRデバイスを実際に購入・予約したことがある」人は3.7%だった。

VRを認知している回答者にVRのイメージを尋ねたところ、「まるでその場にいるような体験ができる」が39.2%、「3Dの迫力ある映像が楽しめる」が32.3%で上位を占めた。また、VRデバイスに興味がある人にVRで体験してみたいことを選んでもらったところ、臨場感のある3Dゲームの体験」「車や飛行機などを運転する体験」「観光地に訪れたかのような体験」が上位に並んだ。

同じく、VRデバイスに興味がある人を対象にVRデバイスの認知度を複数回答形式で尋ねたところ、「PS VR」が47.7%と最多だった。「Galaxy Gear VR」が26.7%、「Oculus Rift」が25.2%と続いた。ただし、「特にない」という回答も38.3%に上り、VRに興味がある人に対してもVRデバイスの情報がリーチ出来ていない現状が見えてきた。

【報道発表資料】
VRデバイスの認知度は45.4%、購入・申し込みに至ったのは3.7%

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。