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今月はじめにフィアット・クライスラー(Fiat Chrysler Automobiles、FCA)との提携を発表していたグーグル(Google)が、米デトロイト(ミシガン州)近郊のノビ(Novi)という町に自動運転車関連の開発拠点を開設することになったという。グーグルで同事業の責任者を務めるジョン・クラフチック(John Krafcik)氏が米国時間25日に明らかにした。

ここ数年、日米欧の大手自動車メーカー各社がソフトウェア関連の人材を求めてシリコンバレーに研究拠点を設ける動きが続いているが、逆にテクノロジー企業が自動車産業の中心地のひとつであるデトロイト周辺に進出するのはめずらしい。グーグルのクラフチック氏は新拠点開設の理由について、「提携相手の多くがデトロイト周辺に本社を構えており、同地に拠点を設けることでこれらのパートナーとの協力が容易になる。また拠点開設は車輌開発やエンジニアリング関連のもっとも優秀な人材にアクセスすることにも役立つ」などと説明している。

グーグルとFCAとの提携では、FCAのハイブリッド・ミニバン「Chrysler Pacifica」100台にグーグルの開発する自動走行機能を搭載することが発表されていた。「Pacifica」はFCAのウィンザー工場(カナダのオンタリオ州)で製造されるため、グーグルは新拠点をつかって「Pacifica」用に供給するセンサー類やソフトウェアなどの開発作業を行う見通しと、この話題を報じたRecodeは記している。

またMLiveでは、デトロイト周辺にはすでに500人を超えるグーグル社員がおり、新拠点開設を機にさらに人員補強を進める見通しとされている。

なおThe Detroit Newsは、同日ミシガン州の州議会に自動運転車の公道走行実験に関するする新たな法案が提出されたと伝えている。この記事によると、2014年3月に発効した現行の法律では、人間のドライバーの同乗が義務づけられているのに対し、新たな法案には車輌(の自動走行システム)自体をドライバーと認める内容なども含まれているという。グーグルが「人間のドライバー同乗」をめぐってカリフォルニア州の規制当局と意見が衝突していたことは既報の通りだが、今回法案を提出した議員は法案提出のタイミングがグーグルによる新拠点開設の発表と重なったことについて「まったくの偶然」などとコメントしたという。

【参照情報】
Google Self-Driving Car Project - Google+
Google to open self-driving car tech center in Detroit suburb - MLive
Google plans to open a self-driving car lab near Detroit - Recode
Michigan moves to lead driverless car testing - The Detroit News

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