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キャンパス内の自動運転バス実用化へ、九州大とドコモなどがコンソーシアム

2016.07.11

Updated by Naohisa Iwamoto on July 11, 2016, 10:40 am JST

九州大学、NTTドコモ、ディー・エヌ・エー(DeNA)、福岡市は2016年7月8日、「スマートモビリティ推進コンソーシアム」の設立に合意したと発表した。コンソーシアムは、2018年度下期に九州大学伊都キャンパス内を循環する自動運転バスのサービスイン実現を目的とする。

▼実証実験の「路車間協調技術」のイメージ(ニュースリリースより)20160711_kyusyu001

コンソーシアムでは、自動運転バスの早期実用化に向けて、実証実験を実施する。そのために、運転手が車両のハンドルやアクセル、ブレーキを操作せずに走る自動運転に必要な走行技術の開発と、通信ネットワークや人工知能を活用した安心で便利なサービスプラットフォームの開発に向けた検討を行う。

実証実験では、(1)見通しの悪い交差点に設置したセンサーで検知したクルマや人の情報を自動運転バスと遠隔監視センターの双方に伝えて安全性を確保する「路車間協調技術」、(2)バス車内のサイネージで目的地への行き方などを知らせる「音声エージェント技術」、(3)乗降数予測から最適なルートを計算する「運行管制技術」など、通信ネットワークやサービスプラットフォームの技術開発と実証を行う。

九州大学伊都キャンパスは、275ヘクタールの広大な敷地を持つ。私有地ながら、キャンパス内の道路には坂や信号があり、バス、乗用車、二輪車、自転車、歩行者などが行き交うため、公道に近い環境で自動運転バスの技術確立やノウハウの蓄積が可能になる。コンソーシアムでは、まずキャンパス内での自動運転バスのサービスインを目指す。その後は技術開発やノウハウの蓄積により、人口減少・高齢化社会の運転手不足や地域における交通の供給不足といった社会課題の解決につなげたい考えだ。

【報道発表資料】
スマートモビリティ推進コンソーシアムを設立

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。