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フェイスブック(Facebook)が開発を進めるソーラーエネルギー駆動の無人機「Aquila」が初めてのテスト飛行に成功したという。

フェイスブックによれば、アリゾナ州ユマ周辺で行われたこのテスト飛行で、Aquilaは当初予定されていた飛行時間の3倍にあたる約90分間の飛行に成功。飛行中には、空気抵抗やバッテリー、制御システムなどの性能に関するテストも行われたという。

Aquilaは、発展途上地域でのインターネット接続サービス提供を目指すフェイスブックが「Internet.org」の一環として開発を進めているもの。同社ではこれまで実機の約5分の1の大きさをもつ実験機で飛行テストを行っていたが、実物大のプロトタイプを使った飛行実験は今回が初めて。

Aquilaは、ボーイング737と同程度の翼長をもちながら重量は約400kgと軽く、民間航空機の飛行高度よりはるかに高い高度1万8000m〜2万7000m付近を飛行し、ソーラーエネルギーのみで約3か月間飛び続けることを最終的な目標としてる。

また、Aquilaはレーザー技術を活用した無線通信で別の無人機や地上の基地局と交信しながら、ネットワーク接続サービスを提供することが想定されている。このレーザー技術は同社が現在カリフォルニア州でテストを行っているもので、従来のレーザー技術よりもはるかに高速な10ギガバイト/秒の通信を実現可能という。

【参照情報】
Aquila’s First Flight: A Big Milestone Toward Connecting Billions of People - Facebook
Facebook’s Aquila solar-powered plane completes first full-scale test flight - VentureBeat
Facebook's internet drone Aquila takes flight - ZDNet

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