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サムスン(Samsung)が韓国時間31日、同社の最新スマートフォン「Galaxy Note 7」について、品質管理に関わる追加テストのために出荷開始時期に遅れが出るとの見通しを明らかにした。

サムスンは「Galaxy Note 7」を米国ならびに韓国で8月19日に発売していたが、今回明らかにした出荷の遅れについては「製品品質向上のための追加テストを実施することになったため」などと説明。ただし、具体的な問題やその原因、あるいは他の市場での発売時期への影響などはいまのところ明らかにしていないという。

なお、韓国ではSKテレコム(SKTelecom)、KTコープ(KT Corp)、LG Uプラスコープ(LG Uplus Corp)の大手通信事業者3社に同製品の出荷遅延の影響が出ているとReutersは記している。

また、同端末のユーザーからバッテリーの爆発に関する報告があったとする報道も流れているが、サムスンによる追加テストの実施との関連性は明らかになっていないという。なお、この話題に触れたThe Vergeでは、同端末のバッテリーの爆発に関し、サードパーティ製USB-Cケーブルの利用との関連性も示唆されている。

サムスンは昨年、「Galaxy S6 edge」に採用した湾曲ディスプレイの生産がうまくいかず、そのことで販売台数に影響が出ていた。今回の問題も早期に解決できなければ、同様の事態に陥りかねないとReutersは記している。

「Galaxy Note」はサムスンが開拓したいわゆる「ファブレット」カテゴリーの最上位機種であり、とくに湾曲ディスプレイや防水機能などが搭載された「Galaxy Note 7」は各媒体のレビューなどで軒並み高評価を得ていた。サムスンはこれまで、「Galaxy Note 7」に対する需要が予想を上回っていることなどを理由に、一部の市場で発売時期を遅らせざるを得ない状況としていた。

【参照情報】
Samsung's Galaxy Note 7 shipments delayed due to quality testing - Reuters
Samsung delays Galaxy Note 7 shipments for more quality testing - ZDNet
Samsung delaying some Galaxy Note 7 shipments amid reports of exploding batteries - The Verge

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