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IT エンジニア ストレス イメージ

日本のIT業界がストレスフルな理由

Why Japanese tech industry is stressful

2017.09.26

Updated by Mayumi Tanimoto on September 26, 2017, 07:13 am UTC

IT人材のスキルキャリアを研究するNPO法人「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」が国内で就業するITエンジニア1万228人を対象に実施した調査結果がネットで話題になっています。

ITエンジニアのストレスチェック実態調査

・厚生労働省が定める「高ストレス」者に該当するものが17.8%

・他業種も含めた厚生労働省調査だと10.1%なので1.8倍

・月間の労働時間が、200時間を越えると急激に高ストレス者の割合が増加

・全体の4分の一を超える26.4%が高ストレス者

・技術レベルの高いエンジニアは「高ストレス」が2.3%。ミドルレベル(17.7%)エントリーレベル(20.0%)

・従業員数5,000人を超える大企業では、高ストレス者は25%。平均は17.8%

・39.3%が高ストレス者が「ITの業界から離れたい」と回答

この結果が興味深いのは、技術レベルが低く、大企業勤務の人ほどストレスレベルが高い、ということですね。

大企業勤務だと報酬や待遇が保証されているのでストレスレベルが低そうですが、ここには日本のIT系大企業独自の事情が関係ありますね。

大企業の場合、一応分業されていても仕事の割当が専門別でもなく、工数管理もかなり適当、年功序列マストで、しかも丸投げされるのに、裁量権が小さいので、若手や中間層に集中。しかも仕事がレガシーシステムのお守りだったりして、身につくのは将来負債になりそうな技術と社内知識ばかり。

会議の席順とか根回しとか、エクセル方眼紙の埋め方、伺いの書き方ばかりうまくなるけども、転職は無理な社畜になっていくという構造ですね。。。さらに上司や客からは鬼のような叱責でやる気低下で鬱直行。

日本のエンジニアはストレス耐性が高いですが、それでも40%の人が業界を離れたいというのは相当な問題です。一方で注目すべきなのは、英語圏の場合、IT業界の人のストレスの原因が、技術革新についていくこと、だったりするわけです。

そもそも、英語圏だと大企業でもエクセル方眼紙はないですし、会議は多いかもしれませんけど、根回しはあまりないですね。必要な時もありますが。無駄なレガシーシステムは捨てちゃってチームごと解雇するので、お守りの仕事はなくなってしまうこともありますし。(自分の仕事もなくなるんだけど)

負債になるシステムのお守りを15年やって廃人同然になっていくか、それとも、いつクビになるかわからない環境で常に最新の技術にキャッチアップして燃え尽きていくか。究極の選択のような気がしますが。

 

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。

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