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エージェント不要でIoTデバイスを検知・保護するソリューション、東京エレクトロンデバイスが提供

2017.11.09

Updated by Naohisa Iwamoto on November 9, 2017, 06:25 am JST

IoTデバイスを狙ったサイバー攻撃は急増しており、対策が急務になる一方で、実際のIoTデバイスのセキュリティ対策は導入が進みにくい。電源容量や処理能力、発熱などに制限があるIoTデバイスには、パソコンのような汎用的なセキュリティ対策が施しにくいためだ。東京エレクトロンデバイスは、こうしたIoTデバイスに対して、エージェントなどをインストールすることなくIoTデバイスを検出し、リスクを検知できるソリューションとして「ZingBox IoT Guardian」の提供を開始した。

ZingBox IoT Guardianは、米国のセキュリティベンダーであるZingBoxが開発・提供するIoTデバイスセキュリティ対策ソリューション。クラウドベースのIoTソリューションとして提供する。IoTデバイスにはエージェントなどをインストールする必要がなく、ネットワークのIoTデバイスを独自の機械学習アルゴリズムで可視化、識別、リスク検知、保護することができる。

具体的には、ネットワーク上の各種のIoTデバイスについて、IoTトラフィックをリアルタイムでモニタリングし、正常時の通信パターンを機械学習で把握する。IoTデバイスが不審な振る舞いや異常な通信を行っていたり、脅威となっていたりするような場合には、自動的にリスクを検知して、保護のための対策やアラートの通知を実行する。デバイスごとの脆弱性のスコアリングも行える。不正通信に対してはIoTデバイスが通信する相手先を判断することが可能であり、各種のファイアウォールやSIEM(Security Information and Event Management)製品と連携したアクセス制御にも対応する。

価格は年間サブスクリプションで、100デバイスの場合に37万2000円から。東京エレクトロンデバイスは、導入・構築・検証支援のサポートをするほか、ヘルプデスクサービスを提供する。前述の価格にはヘルプデスクサービスが含まれる。

【報道発表資料】
IoTデバイスセキュリティ対策ソリューション「IoT Guardian」を販売開始~AIエンジン、機械学習によるIoTセキュリティソリューションを提供~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。