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IBMのAIがディベートで人間に勝利 ほか

AI News July 1st week,2018

2018.07.03

Updated by Wataru Nakamura on July 3, 2018, 17:00 pm JST

ビル・ゲイツ氏「OpenAIのゲームポットはAIの進歩における大きな節目」【CNBC】
テスラのイーロン・マスク氏が支援するAI関連非営利組織「Open AI」が、ビデオゲーム「Dota 2」のチームプレーで人間のプロチームに勝利。チームワークとコラボレーションが不可欠な複雑なゲームでのAIの勝利に、ビル・ゲイツ氏が「AIの進歩における大きな節目」と言及している。Open AIでは昨年、Dotaのシングルプレイヤー対戦では人間の世界チャンピオンに勝利を収めていたが、チームプレーでAIが人間を上回るのは初めてだという。

原文:Bill Gates says gamer bots from Elon Musk-backed nonprofit are 'huge milestone' in A.I.

ARMはいかにしてAIを特許戦略に活用しているか【Forbes】
ソフトバンクが2016年7月に半導体設計大手のARMを320億ドルで買収した際、通常は数週間はかかるARMの知的財産デューデリジェンスがわずか数日で終わったという。ARMの代理を務めていた法律事務所のスローター&メイ(Slaughter & May)とソフトバンクの両社は、ロンドンのアイステモス(Aistemos)という企業のAIベースのツールを膨大な特許ポートフォリオの読み込みに利用。ARMのような企業は、このようなソフトウェアにより、特許弁護士費用を節約しているだけでなく、M&Aのターゲットや、ライセンス契約の機会を幅広く探しているという。

原文:How ARM Is Using Artificial Intelligence To Supercharge Its Patents

Tact.ai、アマゾン、マイクロソフト、セールスフォースらから2700万ドルの資金を調達【Tech Crunch】
CRMシステム内の情報を営業活動に役立てるためにAIを活用するタクト(Tact.ai)が6月25日、アマゾンやマイクロソフト、セールスフォース、コムキャストなどの傘下のVCからシリーズCラウンドで2700万ドルを調達。タクトは、セールス担当者がCRMシステムを有効活用できるようサポートするインテリジェントアシスタントを開発している。

原文:Tact $27M Series C attracts Amazon, Microsoft and Salesforce

AI-as-a-serviceプラットフォームのNoodle.ai、新たに3500万ドルの資金を調達【Venture Beat】
サンフランシスコのAIベンチャーであるヌードル(Noodle.ai)が6月26日、デル・テクノロジーズ、TPGグロウス(TPG Growth)らから3500万ドルを調達したとを発表。ヌードルは顧客に合わせたカスタムAIソリューションを構築し、顧客システムに統合する「AI-as-a-service」と呼ばれるサービスを法人向けに提供している。

原文:Noodle.ai raises $35 million to feed the Beast, its AI-as-a-service platform

IBMのAIがディベートで人間に勝利【Science Magazine】
IBMは6月18日、サンフランシスコで開催した「Man Versus Machine」イベントのなかで、同社のディベートAIシステム「Project Debater」と人間によるディベート対決を披露。大量のデータと革新的なスピーチライティング技術を使ったこのAIは、2度行われたディベートのうち1つで、人間のオーディエンスによる投票で勝利の評価を受けたという。

原文:Forget chess: Artificial intelligence is now debating people

AIドクター、医療テストで人間を上回る【Bloomberg】
モバイル医療コンサルティングサービスを提供するロンドン発のバビロン・ヘルスケア・サービス(Babylon Healthcare Service)は27日、同社のAIがRCGP(英国家庭医学会)の総合診療医資格試験に相当するレベルの診断問題で過去5年の合格研修医平均を上回る正解率を記録したと発表。バビロンはこのAIについて「テストにおいては、人間の医者よりも正確に一般的疾患を評価できる」としている。

原文:What's Up Doc? This AI Might Know Better Than Your Physician

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。