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高齢者 孤独 在宅 イメージ

LoRaWANやLTE-Mなど複数方式の端末で高齢者見守り、藤枝市とLiveRidgeが共同事業

2018.09.04

Updated by Naohisa Iwamoto on September 4, 2018, 09:58 am UTC

IoTが一般の生活に生かされる可能性が高い領域に「見守り」がある。見守りで求められる機能は対象者によって多様であり、端末の種類や通信方式などの多様性も求められる。静岡県藤枝市とLiveRidge(ライブリッジ)は共同で、LoRaWAN、Sigfox、LTE-Mの複数の通信方式と多様な端末を活用した「高齢者見守りサービス実証実験」を開始し、実用性を確認する。

実証実験では、ライブリッジが提供する地図ベースのIoTサービスプラットフォーム「SmartMap」を活用し、認知症などで行方不明になる恐れがある高齢者の位置情報を家族が確認できるようにする。両者はこの実証実験を通じて、高齢者を地域で支える「地域包括ケアシステム」におけるIoT活用の可能性の検証と、藤枝市の高齢者支援施策の充実を目指す。

高齢者見守りサービス実証実験の対象は、道に迷ったり、自宅がどこかわからなくなったりする可能性がある高齢者など。藤枝市の介護保険被保険者で、家族などが対象者の位置情報をパソコンやスマートフォンを使って確認できることが条件になる。実証実験は2018年9月から2019年3月にかけて実施し、「位置を確認した日」「発見にかかった時間」「発見場所」「充電頻度」などの利用状況を記録するほか、対象者の家族などにアンケートを実施する。

IoTデバイスとの通信には、藤枝市が包括連携協定を組むソフトバンクのLoRaWANに加え、京セラコミュニケーションシステムのSigfox、KDDIのLTE-Mを利用。それぞれ電波特性の異なる複数のLPWA規格を利用する見守りサービスの有効性を確認する。両者は、複数のLPWA規格を利用する実証実験は国内でも初めての取り組みとなるという。端末はLoRaWANを利用する「タグ型」、Sigfoxを利用する「ブザー型」「カード型」、LTE-Mを利用する「シューズ型」「シューズ取付型」「バンド型」の6種類を用意。9月中旬から藤枝市認知症見守りネットワーク登録者を対象に実証を先行実施し、10月にモニターの公募を開始する。

【報道発表資料】
LoRaWAN、Sigfox、LTE-Mに対応した 国内初の高齢者見守りIoTフィールドを構築~静岡県藤枝市との共同事業として実施~

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。