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イギリスで携帯の電波から感染者の動向を監視

UK’s monitor infected with mobile phone

2020.03.23

Updated by Mayumi Tanimoto on March 23, 2020, 13:44 pm JST

先日、日本のネットでは、イスラエルの携帯電話の電波からユーザーの動きを監視し新型コロナウイルスの感染者を洗い出すという対策が話題になっていましたが、 ここに来てなんとイギリス政府も、大手携帯電話事業者に対して全ユーザーの動きを監視する手段を働きかけていることが報道されています。

Government set to use mobile signals to monitor virus outbreak

政府は大手事業者のO2、Vodafone、EE、Threeに働きかけており、現在8300万人いるユーザーの動きを匿名化した形で追跡し、感染ヒートマップを作成するという目論見です。

匿名化するので、イギリスとEUの個人情報保護法には沿った方法ということになります。Vodafoneは、すでにイタリアのロンバルディアで実施しています。

この取り組みは詳細がまだ不明で、自主隔離している人や感染者のみを追跡するのか、それとも全体を追跡するのか、よく分かっていません。データを匿名化し個人の追跡はできないようにするようですから、韓国や中国に比べるとかなり緩いやり方になりそうではあります。

すでに欧州の携帯電話事業者は、匿名化したユーザーの大まかな動きをスマートシティ作りや公共交通政策といった様々な施策に利用していますから、その流れに沿ったものですが、公衆衛生に関して使用するのは初めての試みになります。

実際には政府としては、中国や韓国、イスラエル、シンガポールのように独裁国家的な形で人々の動き監視し、個人情報を管理したいというのが本音でしょう。

非常に興味深いのが、欧州ではこのやり方が支持されそうな流れなのにも関わらず、日本ではあまり話題になっておらず、むしろ驚きをもって受け止められていることです。欧州は、自己中心的な人が多すぎて政府が頭を抱えています。個人主義の負の側面です。日本の方がはるかに管理国家的なのですが。

日本の場合は、政府が「自粛」「要請」をすれば人々はおとなしく従いますから、このような強制的な管理手法が必要ないわけです。

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。