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新型肺炎でもたらされるビジネスの大変化

The big change in business through Corona 

2020.03.27

Updated by Mayumi Tanimoto on March 27, 2020, 12:00 pm JST

新型肺炎の騒ぎが深刻になってから、イギリスだけではなく欧州大陸や北米でもテレビの人気番組のキャスターやタレントが、スタジオではなく自宅から番組に出演したり、そもそも番組自体を各自の自宅から放送するということが激増しました。

イギリスの場合は、朝のワイドショーの出演者のほとんどが自宅から出演しています。

日本ではまだここまでやっていませんが、イギリスの場合は3月の半ばから人との接触を徹底的に避ける方法で仕事をしている人が増えています。

スタジオに行くまでに感染してしまう可能性がありますし、 TV局にスタッフが揃っていないこともあるので、自宅からWebcamを使って番組を放送する他ありません。

ところが、視聴者はこのカジュアルなセッティングにかなり満足していて、あまり苦情は出ていないようです。

むしろ、テレビのガチガチな作りよりも、手作りな感じに親しみを覚える人が多いらしく、出演者の自宅を見ることができたり、家族が登場するのも面白いようです。

これは、多くの視聴者が最近は動画サイト・ユーザーなので、一般の人が家から配信する動画に慣れてきたというのもありますし、実は求めていたのはテレビ局のプロフェッショナルな番組作りではなく出演者の人間的なコメントであったり、トークのカジュアルな雰囲気だったのでしょう。

テレビ放送が立派な機器がなくても自宅からできてしまうというのは、非常に革命的なことであるように思います。

動画サイトがこれだけ普及していても、テレビではまだスタジオからきっちりとした番組を放送していたわけですが、実はそれは要らなかったのではないかと気が付き始めてる人は多いわけです。

これはテレビに限らず、他のビジネスでも同じかもしれません。

働く人が家から作業していたり、別にビジネススーツを着ていなくても、求めるものは得られるということに気が付いてしまったお客さんや経営者がどんどん増えています。

つまり、仕事というものの本質的な部分がよくわかるようになったのではないでしょうか。

コロナ後の世界では、おそらく無駄なものはどんどん削がれていくでしょう。

そしてプロフェッショナルな設定よりも、少々荒削りでも、親しみやすく手軽な環境でのビジネスが好まれるようになるはずです。

 

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。